都議会民主党の島嶼振興等調査会で三宅島・御蔵島・八丈島・青ヶ島を視察しました。
たいへん貴重な視察でしたが、私自身は、スケジュールの都合で
八丈島・青ヶ島に行けず、本当に残念でした。
14日、三宅島の三池港に到着。
写真は三池港から見た雄山です。
2000年7月から8月にかけて、雄山が噴火、
同年9月2日から全島避難となりましたが、
2005年2月1日に4年5ヶ月ぶりに解除されました。
しかし、現在も二酸化硫黄の噴出は続いており、
島の約45%は未だに立入り禁止区域となっています。
三宅島の人口は約2900人です。
噴火前の1995年は約3800人でした。
クサヤを作っている清漁の青山さん(写真左)から、丁寧なご説明を
頂きました。2000年の噴火で離島を余儀なくされ、事業は大打撃を
受けましたが、工場を再建し、頑張っていらっしゃいます。
魚の開きをクサヤ液につけて、クサヤを作ります。
海水に魚を漬けて干物を作り、その海水を使い続けているうちに、
魚の成分や微生物の作用で独特のクサヤ液となります。
クサヤ液ができるまでには非常に長い年月がかかります。
最も大きな被害を受けた三池地区です。
冬期には島特有の西風の風下に位置することから、
高濃度の火山ガスの影響を受けます。
このため村条例により高濃度地区として指定され、
居住や立入りの制限がされています。
噴火で破壊された家屋と車両です。
雄山の山頂です。
山頂付近は、火口から吹き出す火山ガスのために
赤い山肌が露わになっています。
阿古漁港です。
この日はイカが大漁でした。
昭和58年(1983年)の噴火の際に流れ出た溶岩に飲み込まれ、遺棄された阿古小学校です。
噴火前には集落があった地区ですが、今は埋没しています。
三宅島の名産・明日葉(あしたば)の畑と工場を視察しました。
写真右は明日葉を作り、明日葉茶などにしておられる山田さんです。
明日葉にはビタミン・食物繊維・カルシウム・カリウム・鉄が含まれています。
粉末や錠剤に加工し、健康食品として販売されているほか、
石鹸やシャンプーの原料にも使われています。