2014/02/07 2:54

《全く的外れな日本の「ドイツの脱原発を見習え」論多くの矛盾を孕む独の再生可能エネルギー政策、一方EUは原発に傾斜》

国政選挙でなく都知事選で、なぜ原発が争点と言う人がいるのか理解できませんが、最近も「ドイツの脱原発を見習え」と言う方にお会いしたので、本稿もお読み頂きたいなと。「ドイツは、まだ何もしていない。原発は、16基のうち9基が動いている。」

以下、記事抜粋。

 今、都知事選が沸騰している。大きな争点の1つが“原発”。
 日本での反原発は、「ドイツを見習え」論がいまだに大手を振るっていて、「ドイツにできることは、日本にもできる」みたいな勇ましい話だが、もう一度考えてみてほしい。ドイツは、まだ何もしていない。原発は、16基のうち9基が動いている。原発を止めているのは日本である。

 例えば11月の、太陽も照らない、風も吹かない日の太陽と風による発電量は、総容量6万メガワットのうち、2500メガワットにも満たないという。足りない分は、現在は原発と火力で賄っているが、原発が廃止された暁には、火力しかない。

 つまり、再生可能エネルギーがお天気任せである以上、それがいくら増えても、バックアップの火力発電所は、絶対に停止できない。 

 つまり、ドイツは、再生可能エネルギーにものすごい補助金を費やし(これは、前述のように国民負担)、しかし同時に、火力発電にも膨大な補助金を費やさなければいけない。

 この矛盾に気づいたドイツ人は、今、世界中で物笑いになるのではないかと心配し始めている。勇ましいことを言っている人は、緑の党以外には、もう、あまりいない。