欧州勢が、世界経済の混乱と東アジアの不安定化のリスクが高まる決定をしました。迷惑な事です。
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《中国マネーに期待…アジア投資銀に独仏伊参加》
2015.03.17 読売新聞
【ベルリン=工藤武人、ロンドン=柳沢亨之】ドイツ、フランス、イタリアの3か国は17日、中国が主導して設立を目指している「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」への参加を表明した。
英国に続く動きで、経済的な利益を重視する欧州勢と、距離を置く日米との方針の違いが、先進7か国(G7)の中でより鮮明になった。
AIIBへの参加を表明した国は31か国になった。豪州と韓国も参加を検討しており、創設メンバーとなるための期限を3月末に控え、さらに参加国が増える可能性がある。
ドイツのショイブレ財務相は17日、中国の馬凱(マーカイ)副首相とベルリン市内で共同記者会見を開き、参加を発表した。ショイブレ氏は「ドイツの経験を生かし、AIIBが(金融機関として)高い水準と名声を手にできるよう貢献したい」と述べ、馬氏は「ドイツの決定を歓迎する」と評価した。
イタリアとフランスの両政府もほぼ同時に、参加を表明する声明を発表した。 欧州各国には、AIIB参加で、成長するアジアに高速鉄道や発電設備などの輸出を加速させたいとの狙いがあるとみられる。欧州連合(EU)の報道官は17日の記者会見で「アジアへの投資は、欧州にとってもいい機会となる」と述べた。
欧州では昨年、ロンドン、フランクフルト、パリ、ルクセンブルクに、人民元を中国外で貿易や投資に使うための決済銀行が設置されることが決まった。中国マネーの争奪戦が始まっており、中国との経済関係の強化がさらに重視されるようになっている。