中国は領有権に争いがあろうが、全く省みず実効支配を強化していきます。 — 《南シナ海に中国の軍事用滑走路が完成、新華社報道》 2014.10.08 AFP 【10月8日 AFP】7日の中国国営・新華社(Xinhua)通信は、ベトナムと領有権を争っている南シナ海(South China Sea)の西沙諸島(英語名:パラセル諸島、Paracel Islands)に中国軍の軍事用滑走路が完成したと報じた。 この滑走路は、西沙諸島の中にある永興(Yongxing)島(ウッディー島、Woody Island)を横切って延びているという。 西沙諸島については中国の他、ベトナムや台湾も領有権を主張しているが、特に今年は中国による石油掘削装置(リグ)設置や試掘をめぐり、中国・ベトナム間の緊張が増している。広大な南シナ海での覇権を求める中国は、2年前には永興島に三沙(Sansha)市を設立したと宣言しており、今回の滑走路は中国が進める実効支配の最新の動きにあたる。 新華社通信は、長さ2キロで軍事目的だということ以外、滑走路の詳細は報じず、一方で西沙諸島と南沙諸島(英語名:スプラトリー諸島、Spratly Islands)の中国名を用い「永興島の滑走路の完成と改善の継続により、軍用機が西沙諸島を拠点とすることが可能となり、それにより西沙と南沙における中国の防衛能力が大幅に向上する」と伝えた。一緒に掲載された写真には、青い海を背景に建設用クレーンに囲まれた滑走路の一部が写っていた。 中国国営メディアは6月、親が永興島で働く約40人の児童のために同島に学校を建設したとも報じていた。 |