《クリミアの親露集団、ウクライナ海軍本部を占拠》
ウクライナのクリミアの実効支配を示す最重要拠点であったウクライナ海軍本部が、ロシア側に明け渡されました。流血が無かった事だけが幸いでした。
ロシアはクリミア半島のウクライナ海軍艦艇のうち、約半数の20隻をロシア艦隊に接収する考えを示していますが、ウクライナは、艦隊をロシアに接収される前に、ウクライナの他の港湾に移すべきではなかったでしょうか。しかし、黒海沿岸地域は南東部の親露派地域であり、オデッサ、ユージヌィ、イリイチョフスク等、全て安全と言えなかったのか(閉塞されるアゾフ海側は論外)、それであれば第二次大戦中の仏海軍の様に国外に離脱し、グルジア(ロシアと敵対)のバトゥーミ、ポチ、あるいはトルコ領に避難させる事を考えなかったのか、と思います。
以下、記事抜粋。
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タス通信などによると、ウクライナ南部クリミア半島のセバストポリで19日、同国海軍本部がロシア系住民や親露系武装集団らに占拠され、海軍司令官は本部を明け渡した。
プーチン大統領がロシアへの編入を宣言したクリミアでは、ウクライナの統治を排除する動きが強まっている。
同通信などによると、数百人のロシア系住民が19日朝、囲いを破って海軍本部に侵入し、ウクライナ国旗を降ろしてロシア国旗を掲げた。その後、ロシア黒海艦隊司令官が本部を訪れウクライナ側と交渉。投降を求めた模様で、ウクライナ海軍司令官や将兵が荷物を持ち次々と本部を出た。
セバストポリでは19日までにウクライナ軍兵士4000人以上が部隊を離れたという。