《温暖化対策で三たび交渉 COP19、自主目標案が軸》
[政府は15日、(中略)、2020年までに温暖化ガスを05年比で3.8%削減する新目標を了承した。国際ルールの第3弾となる20年以降の枠組みづくりに向けた議論は来週、ポーランドのワルシャワでの閣僚交渉で始まる。]
記事の図には2010年の数値が出ていますが、我が国は、数十年、GDP当たりのCO2排出量(1ドルのGDPを生産するのにどれだけCO2を排出するか)が、主要各国・地域の中で最小です。
更に、欧米(特に欧州)は、排出量削減に成功している様にも見えますが、実は、ものづくりを海外にシフトし、見かけ上、排出を減らしているだけで、世界全体で見れば排出削減に貢献していない部分が大きいのです(貿易に体化されたGHG排出量が増大している)。
これに対し、日本のそれは、1995年以降ほぼ横ばいで推移しています。
私は、世界全体のCO2排出抑制効果を最も高める国際的な枠組みは、世界共通の単位GDP当たりCO2排出量目標値を定める事であると考えています。
原発事故後の今回の我が国の3.8%削減という目標に対し、不十分との声がありますが、既に世界の主要国・地域の中で最も低いGDP当たりCO2排出量を達成している我が国に対し、とやかく言われる筋合いは本来ありません。