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2015/12/28 19:47
安倍内閣が従来の政権と同じ外交的大失敗を繰り返しました。慰安婦に関する虚偽を放置し、日韓基本条約を破り、日本の名誉を貶め続ける合意です。 「最終的かつ不可逆的な解決」にはなりません。「慰安婦強制連行・虐殺」のプロパガンダは「非難ではなく日本政府も認めた歴史的事実の追悼だ」として続けられ、「国家犯罪を認めたから謝罪し賠償金を支払った」との宣伝が行われ、世界各地の捏造慰安婦像や碑は撤去されず、増やす運動が続くでしょう。 「保守的な安倍政権」による今回の「譲歩」は、慰安婦に関する捏造の払拭と先人の名誉回復を逆に困難にする事になりました。非常に残念です。—《日韓外相会談 慰安婦問題で最終的解決を確認》2015.12.28 NHK 日本と韓国の外相会談がソウルで行われ、慰安婦問題を巡って、日本政府は責任を痛感し、安倍総理大臣が、心からおわびと反省の気持ちを表明するとしたうえで、日韓両政府は韓国政府が設置する財団に日本政府の予算からおよそ10億円の資金を拠出し、元慰安婦への支援事業を行うことで合意しました。また、両政府は、この問題が「最終的かつ不可逆的に」解決されたことを確認しました。 日本と韓国両政府は、両国の関係改善の大きな障害となってきた慰安婦問題の最終的な妥結を目指し、28日、韓国のソウルで、岸田外務大臣とユン・ビョンセ(尹炳世)外相による日韓外相会談を行いました。会談のあと、両外相はそろって記者発表を行い、合意事項について発表しました。この中で、岸田外務大臣は「慰安婦問題は、当時の軍の関与のもとに、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり、かかる観点から、日本政府は責任を痛感している」と述べました。そのうえで、岸田大臣は「安倍総理大臣は、日本国の内閣総理大臣として改めて、慰安婦としてあまたの苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての方々に対し、心からおわびと反省の気持ちを表明する」と述べました。さらに、岸田大臣は「日本政府の予算により、すべての元慰安婦の方々の心の傷をいやす措置を講じる」としたうえで、韓国政府が設置する財団に日本政府の予算でおよそ10億円の資金を一括して拠出し、「日韓両政府が協力し、元慰安婦の方々の名誉と尊厳の回復、心の傷の癒しのための事業を行う」ことで合意したことを明らかにしました。そして、岸田大臣は、両政府間でこうした事業を着実に実施するという前提で、この問題が「最終的かつ不可逆的に」解決されたと確認したことを明らかにしました。また、日本政府として、韓国政府とともに、国連など国際社会で慰安婦問題を巡って互いに非難・批判することを控える考えを示し、今回の合意について、「日韓首脳の指示に基づいて行った協議の結果であり、これをもって、日韓関係が新時代に入ることを確信している」と述べました。一方、ユン外相は、元慰安婦への支援事業が着実に実施されることを前提に、日本政府とともに、「この問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する」と述べたうえで、日本政府の実施する措置に協力する考えを示しました。また、ユン外相は、ソウルの日本大使館の前に設置された、慰安婦を象徴する少女像に関して、「日本政府が、大使館の安寧・威厳の維持の観点から懸念していることを認知し、韓国政府としても、可能な対応方向について関連団体との協議を行うなどして、適切に解決されるよう努力する」と述べました。そして、ユン外相も、岸田外務大臣と同様に、韓国政府として日本政府とともに、今後、国連など国際社会において、この問題について互いに非難・批判することを控える考えを示しました。 ■ 「歴史的、画期的な成果」 岸田外務大臣は記者団に対し、「今回の合意により、慰安婦問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認した。このような合意ができたことは歴史的、画期的な成果であると考える。これにより、日韓関係は未来志向の新時代へと発展すると考える。また、日韓、日米韓の安全保障協力も前進させる素地ができたと思う」と述べました。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151228/k10010355451000.html
2015/12/28 12:36
元大蔵・財務官僚の高橋洋一 嘉悦大教授の指摘、説得力があります。「借金1000兆円だから増税が必要」ではなく、実質的に借金は150~200兆円程度、GDP比で30~40%程度だと。人口減対策の子育て支援政策を拡充できると考えます。 — 《「日本の借金1000兆円」はやっぱりウソでした~それどころか…なんと2016年、財政再建は実質完了してしまう!この国のバランスシートを徹底分析》 2015.12.28 現代ビジネス 高橋洋一「ニュースの深層」 ■ 鳥越俊太郎氏もダマされていた 先週26日(土曜日)、大阪朝日放送の番組「正義のミカタ」に出た。大阪のニュース情報番組だが、東京とは違って、自由な面白さがある。そこで、「日本経済の諸悪の根源はZ」というコーナーをやった。Zとは財務省である。 その中で筆者が強調したのは「借金1000兆円のウソ」である。借金が1000兆円もあるので、増税しないと財政破綻になるという、ほとんどのマスコミが信じている財務省の言い分が正しくないと指摘したのだ。 借金1000兆円、国民一人当たりに直すと800万円になる。みなさん、こんな借金を自分の子や孫に背負わせていいのか。借金を返すためには増税が必要だ。……こんなセリフは誰でも聞いたことがあるだろう。財務省が1980年代の頃から、繰り返してきたものだ。 テレビ番組は時間も少ないので、簡単に話した。「借金1000兆円というが、政府内にある資産を考慮すれば500兆円。政府の関係会社も考慮して連結してみると200兆円になる。これは先進国と比較してもたいした数字ではない」 これに対して、番組内で、ゲストの鳥越俊太郎さんから、「資産といっても処分できないものばかりでしょう」と反論があった。それに対して、多くの資産は金融資産なので換金できる、といった。 筆者がこう言うのを財務省も知っているので、財務省は多くのテレビ関係者に対して、「資産は売れないものばかり」というレクをしている。鳥越さんも直接レクされたかがどうかは定かでないが、財務省の反論を言ってきたのには笑ってしまった。 番組が昼にかかり15分くらいの休憩があった。そのとき、鳥越さんから、「金融資産とは何ですか」と筆者に聞いてきた。「政策投資銀行(旧日本開発銀行)やUR都市機構(旧住都公団)などの特殊法人、独立行政法人に対する貸付金、出資金です」と答えた。それに対して「それらを回収したらどうなるの」とさらに聞かれたので、「民営化か廃止すれば回収ということになるが、それらへの天下りができなくなる」と答えた。 このやりとりを聞いていた他の出演者は、CM中のほうがためになる話が多いといっていた。実際に、番組中で言うつもりだったが、時間の都合でカットせざるを得なくなった部分だ。 借金1000兆円。これは二つの観点から間違っている。 ■ バランスシートの左側を見てみれば… 第一に、バランスシートの右側の負債しか言っていない。今から20年近く前に、財政投融資のALM(資産負債管理)を行うために、国のバランスシートを作る必要があった。当時、主計局から余計なことをするなと言われながらも、私は財政投融資が抱えていた巨額の金利リスクを解消するために、国のバランスシートを初めて作った。 財政が危ういという、当時の大蔵省の主張はウソだったことはすぐにわかった。ただし、現役の大蔵官僚であったので、対外的に言うことはなかった。 筆者の作った国のバランスシートは、大蔵省だからか「お蔵入り」になったが、世界の趨勢から、その5年くらい後から試案として、10年くらい後から正式版として、財務省も公表せざるを得なくなった。今年3月に、2013年度版国の財務書類が公表されている(http://www.mof.go.jp/…/pu…/fy2013/national/hy2013_gassan.pdf)。 その2013年度末の国のバランスシートを見ると、資産は総計653兆円。そのうち、現預金19兆円、有価証券129兆円、貸付金138兆円、出資66兆円、計352兆円が比較的換金可能な金融資産である。そのほかに、有形固定資産178兆円、運用寄託金105兆円、その他18兆円。 負債は1143兆円。その内訳は、公債856兆円、政府短期証券102兆円、借入金28兆円、これらがいわゆる国の借金で計976兆円。運用寄託金の見合い負債である公的年金預り金112兆円、その他45兆円。ネット国債(負債の総額から資産を引いた額。つまり、1143兆円-653兆円)は490兆円を占める。 先進国と比較して、日本政府のバランスシートの特徴を言えば、政府資産が巨額なことだ。政府資産額としては世界一である。政府資産の中身についても、比較的換金可能な金融資産の割合がきわめて大きいのが特徴的だ。 なお、貸付金や出資金の明細は、国の財務書類に詳しく記されているが、そこが各省の天下り先になっている。実は、財務省所管の貸付先は他省庁に比べて突出して多い。このため、財務省は各省庁の所管法人にも天下れるので、天下りの範囲は他省庁より広い。要するに、「カネを付けるから天下りもよろしく」ということだ。 ■ 財政再建は、実は完了している? 第二の問題点は、政府内の子会社を連結していないことだ。筆者がバランスシートを作成した当時から、単体ベースと連結ベースのものを作っていた。現在も、2013年度版連結財務書類として公表されている(http://www.mof.go.jp/…/…/fy2013/national/hy2013_renketsu.pdf)。 それを見ると、ネット国債は451兆円となっている。単体ベースの490兆円よりは少なくなっている。 ただし、この連結ベースには大きな欠陥がある。日銀が含まれていないのだ。日銀への出資比率は5割を超え、様々な監督権限もあるので、まぎれもなく、日銀は政府の子会社である。 経済学でも、日銀と政府は「広い意味の政府」とまとめて一体のものとして分析している。これを統合政府というが、会計的な観点から言えば、日銀を連結対象としない理由はない。筆者は、日銀を連結対象から除いた理由は知らないが、連結対象として含めた場合のバランスシート作ることはできる。 2013年度末の日銀のバランスシートを見ると、資産は総計241兆円、そのうち国債が198兆円である。負債も241兆円で、そのうち発行銀行券87兆円、当座預金129兆円である。 そこで、日銀も含めた連結ベースでは、ネット国債は253兆円である(2014.3.31末)。 直近ではどうなるだろうか。直近の日銀の営業毎旬報告(https://www.boj.or.jp/…/ot…/acmai/release/2015/ac151220.htm/)を見ると、資産として国債328兆円、負債として日銀券96兆円、当座預金248兆円となっている。 直近の政府のバランスシートがわからないので、正確にはいえないが、あえて概数でいえば、日銀も含めた連結ベースのネット国債は150~200兆円程度であろう。そのまま行くと、近い将来には、ネット国債はゼロに近くなるだろう。それに加えて、市中の国債は少なく、資産の裏付けのあるものばかりになるので、ある意味で財政再建が完了したともいえるのだ。 ここで、「日銀券や当座預金も債務だ」という反論が出てくる。これはもちろん債務であるが、国債と違って無利子である。しかも償還期限もない。この点は国債と違って、広い意味の政府の負担を考える際に重要である。 ■ 滑稽すぎる 「日本の財政は破綻する」論 このようにバランスシートで見ると、日銀の量的緩和の意味がはっきりする。 政府と日銀の連結バランスシートを見ると、資産側は変化なし、負債側は国債減、日銀券(政府当座預金を含む)増となる。つまり、量的緩和は、政府と日銀を統合政府で見たとき、負債構成の変化であり、有利子の国債から無利子の日銀券への転換ということだ。 このため、毎年転換分の利子相当の差益が発生する(これをシニョレッジ〔通貨発行益〕という。毎年の差益を現在価値で合算すると量的緩和額になる)。 また、政府からの日銀への利払いはただちに納付金となるので、政府にとって日銀保有分の国債は債務でないのも同然になる。これで、連結ベースの国債額は減少するわけだ。 量的緩和が、政府と日銀の連結バランスシートにおける負債構成の変化で、シニョレッジを稼げるメリットがある。と同時にデメリットもある。それはシニョレッジを大きくすればするほど、インフレになるということだ。だから、デフレの時にはシニョレッジを増やせるが、インフレの時には限界がある。 その限界を決めるのがインフレ目標である。インフレ目標の範囲内であればデメリットはないが、超えるとデメリットになる。 幸いなことに、今のところ、デメリットはなく、実質的な国債が減少している状態だ。 こう考えてみると、財務省が借金1000兆円と言い、「だから消費増税が必要」と国民に迫るのは、前提が間違っているので暴力的な脅しでしかない。実質的に借金は150~200兆円程度、GDP比で30~40%程度だろう。 ちなみに、アメリカ、イギリスで、中央銀行と連結したネット国債をGDP比でみよう。アメリカで80%、65%、イギリスは80%、60%程度である。これを見ると、日本の財政問題が大変ですぐにでも破綻するという意見の滑稽さがわかるだろう。 以上は、バランスシートというストックから見た財政状況であるが、フローから見ても、日本の財政状況はそれほど心配することはないというデータもある。 本コラムの読者であれば、筆者が名目経済成長でプライマリー収支を改善でき、名目経済成長を高めるのはそれほど難しくない、財政再建には増税ではなく経済成長が必要と書いてきたことを覚えているだろう。 その実践として、小泉・第一安倍政権で、増税はしなかったが、プライマリー収支がほぼゼロとなって財政再建できた。これは、増税を主張する財務省にとって触れられたくない事実である。実際、マスコミは財務省の言いなりなので、この事実を指摘する人はまずいない。 さらに、来2016年度の国債発行計画を見ると、新規に市中に出回る国債はほぼなくなることがわかる。これは、財政再建ができた状況とほぼ同じ状況だ。こうした状態で、少しでも国債が市中に出たらどうなるのか。金融機関も一定量の国債投資が必要なので、出回った国債は瞬間蒸発する。つまり、とても国債暴落という状況にならないということだ。 何しろ市中に出回る国債がほとんどないので、「日本の財政が大変なので財政破綻、国債暴落」と言い続けてきた、デタラメな元ディーラー評論家(元というのは使い物にならなかった人たちということ)には厳しい年になるだろう。 […]
2015/12/28 4:09
テキサス親父、カリフォルニア州教育局に、慰安婦の「強制のウソ」について抗議・説明する電子メールを送ってほしい、と日本に呼びかけ。有り難いです。 — 《【痛快!テキサス親父】米高校で嘘の「慰安婦教育」改正案 “創作話”を教えるなんて許されないぜ》 2015.12.25 ZAKZAK メリークリスマス! 今年も残すところ1週間だ。みなさんにとって、2015年はどんな年だっただろうか。俺は、日本に行くことができたし、新たな本の出版や講演会、国連での活動などで日本の人々と関わることができて、さらに日本が好きになったぜ。 こうしたなか、また米国内での慰安婦問題に関する情報が飛び込んできた。カリフォルニア州の公立高校10年生(=日本の高校1、2年生に相当)に17年度から導入される歴史・社会科学の教育カリキュラムの改正案に、新たに慰安婦問題が盛り込まれ、「慰安婦=性奴隷」と説明されているというんだ。 俺はすぐ、州教育局が18日に公表した改正案を読んでみた。そこには、「いわゆる性奴隷の慰安婦たちは、戦前や戦時中に領土を支配した日本軍に連れていかれた」「慰安婦は制度化された性奴隷、あるいは20世紀最大の人身売買の例として教えることができる」「慰安婦の総人数については諸説あるが、日本の支配下では、何十万人もの女性が強制的にこの状態におかれた」と書かれていた。 史実や証拠を無視した記述というしかないぜ。 この連載でも何度か書いたが、米陸軍が太平洋戦争中の1944年、ビルマ(現ミャンマー)で朝鮮人慰安婦から聞き取り調査した報告書には、「慰安婦は戦時売春婦以外の何者でもない」「慰安婦たちは高給取りだった」「自由であり兵士たちと娯楽を楽しんだり、家には蓄音機も持っていた」などと書いてある。 カリフォルニア州は自国の公文書を無視しているのか? 今回の改正案への記載は、州教育局が11月に開催した「歴史・社会科学のカリキュラム改正のための公聴会」に、韓国系教育関係者らが参加して要請した結果だという。本当に執念深い連中だ。一方的な“創作話”をうのみにして、未来の米国を支える若者たちにウソを教えるなんて、許されないぜ。 大体、数十万人もの女性が強制的に連れて行かれたのに、韓国の男性は指をくわえて見ていたのか? 日本の元軍人に話を聞くと「強制などする必要もなかった」「高給を稼げる仕事で人気があった」と話しているぜ。日本政府も国連で「慰安婦を性奴隷との表現は不適切」と明言している。 州教育局では来年1~2月、電子メールなどで一般から意見を聴取し、5月ごろに再度公聴会を開催するという。俺は、これまで集めたさまざまな資料や、国連での状況をまとめて送るつもりだ。可能であれば、5月の公聴会に出向いて、この問題の異常さについて説明したいと考えている。 日本のみなさんも、ぜひ、州教育局に「慰安婦の存在自体を否定しているわけではない」と前置きしたうえで、慰安婦の「強制のウソ」について抗議・説明する電子メールを送ってほしい。 親愛なるみなさんと、日本と米国に神のご加護がありますように。被害者ビジネスを許してはならないぜ。 では、また会おう! ■ トニー・マラーノ 評論家。1949年生まれ。テキサス州在住のイタリア系米国人。サラリーマンを定年退職後、動画サイト「ユーチューブ」などで連日、評論活動を行っている。世界のあらゆる“悪”と戦う「プロパガンダ・バスター」でもある。大変な親日家であり、日本でも圧倒的ファンを獲得している。自著・共著に『テキサス親父の「怒れ! 罠にかかった日本人」』『素晴らしい国・日本に告ぐ』(ともに青林堂)など。 http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20151225/dms1512251140007-n1.htm
2015/12/27 18:12
実際のキリストは、画像の様であった可能性が高い。今のイメージと違いますね。 — 《イエス・キリストの本当の姿は? 長髪にひげは本当か》 2015.12.24 BBC ジョーン・テイラー キングス・コレッジ・ロンドン教授 イエス・キリストの外見ならだれもが知っている。西洋美術でキリストほどモチーフにされてきた人はいない。長髪でひげをたくわえ、長袖で裾長の服(白が多い)に衣を重ねている(青が多い)。 「これぞジーザス」とその見た目はあまりに分かりやすいので、パンケーキやトーストに表われてもすぐに分かるほどだ。 けれども本当にイエス・キリストはこういう姿だったのだろうか? おそらく違う。 私たちが慣れ親しんでいるこのイエスの姿は実は紀元4世紀以降、ビザンチン期のものだ。そしてビザンチン時代のキリスト画像は、歴史的に正確な描写ではなく、象徴としてのイエスを描いたものだった。 ローマのサンタ・プデンツィアーナ教会の祭壇に描かれたモザイク画のように、玉座に座り君臨する皇帝をイメージした姿なのだ。 (画像:ローマのサンタ・プデンツィアーナ教会の祭壇に描かれた、教えるイエスのモザイク画。4世紀製作、16世紀修復。頭上の光輪はかつては古代ローマ・ギリシャ芸術でアポロンなど太陽神を表すものだったが、後にイエスの神性を表現するため使用されるようになった) このモザイク画でイエスは金色の長衣を着ている。全世界を支配する天上の存在で、オリンポス山の玉座に君臨するゼウス像によく似た長いひげと長髪姿だ。ゼウス像はあまりに有名で、古代ローマのアウグストゥス帝は同じポーズで自らの像を作らせたほどだった(神々しい長髪とひげは省いたが)。 (画像:ペイディアスのゼウスとアウグストゥス帝像) ビザンチン時代の芸術家たちは、全宇宙の王、天上の支配者としてのキリストを描こうとして、若いゼウスのような姿で描いた。それ以来、天上の存在としてのキリスト像が、初期のイエスの姿の標準となった(現代では時折ヒッピー風になるが)。 (画像:ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」のポスター) では結局、本当のイエスはどういう姿だったのだろう? 頭からつま先へとたどってみよう。 1. 髪とひげ 初期のキリスト教徒が天上の支配者キリストとしてではなく、イエスを描いた場合、イエスは普通の男性の姿だった。ひげはなく、髪は短かった。 (画像:イエスを描いた最初期の作品。ユーフラテス川沿いの廃市ドゥラ・エウロポスの教会から発見された。紀元3世紀前半製作と思われている。) けれども、イエスがさまよえる賢者だったならば、もしかするとひげをたくわえていたかもしれない。床屋に行かないという、それだけの理由で。 全体に身なりを気を遣わず、ひげ。これはいかにも周りとは違う哲学者の風貌だ(見た目よりも高い次元のことを考えていたとして)。古代ギリシャのストア派哲学者エピクテトゥスは「自然にのっとり適切」な姿だととらえていた。 哲学者を例外にして、紀元1世紀のギリシャ・ローマ世界において、ひげをきれいに剃り髪も短く整えておくのは、不可欠のみだしなみだった。豊かな長髪とたっぷりしたひげは、神の特徴であって、一般男性のスタイルではなかった。哲学者といえども、髪は比較的短く刈り込んでいた。 古代世界では、ひげはユダヤ人男性の特徴ではなかった。むしろユダヤ人を迫害しようとする為政者にとっては、ほかと区別がつかないのが問題の一部だったのだ(マカベア書にもこの点の記載がある)。しかし紀元70年のエルサレム陥落後にローマ帝国が発行したユデア・カプタ硬貨に刻まれた囚われのユダヤ人男性は、ひげをたくわえている。 (画像:ユデア・カプタ硬貨) つまり「自然な」スタイルの哲学者としてイエスは、ユデア・カプタ硬貨に描かれた男たちのように短いひげをたくわえていたかもしれないが、髪はおそらくさほど長くなかったはずだ。 髪が多少でも長かったなら、周りから何らかの反応があったはずだ。ひげを整えず長めの髪のユダヤ人男性はすなわち、神に誓いを立てたナジル人だった。ナジル人は一定期間、神に仕えてぶどう酒を断ち、髪を切らず、この期間が終わるとエルサレムの神殿で行われる特別の儀式で剃髪にするのがならわしだった(聖書の使徒行伝21章24節)。 しかしイエスはナジル人の誓いを守ってはいない。ぶどう酒を飲む様子が頻繁に記録されているし、反対派はイエスが飲みすぎると批判している(聖書のマタイによる福音書11章19節)。もしイエスが長髪でナジル人のような外見だったなら、見た目と行動が不釣り合いだと何らかの指摘があったはずだ。ワインを飲みすぎどころか、飲んでいることそのものが問題視されたはずなのだ。 2. 服装 イエスの時代、裕福な男性は自分たちの高い身分を世間に知らしめるため、特別な日に長衣を身に着けた。イエスの教えのひとつに「律法学者に気を付けるように。長い衣で歩き回りたがり、市場であいさつされるのをこのみ、会堂では最上席に、宴会では上座に座りたがる人たちを」というものがある(マルコによる福音書12章38、39節)。 イエスが発した言葉は福音書の中でも比較的正確とされている部分なので、この言葉からイエスは長い衣を着ていなかったと推量できる。 イエスが生きた世界では一般的に、男性は膝丈の「キトン」を着ていた。女性のキトンはくるぶしまで届いた。男女が逆のものを着るとしたら、それは何か言外に言いたいことがあってのことだ。ゆえに紀元2世紀の出来事を記録したパウロとテクラの使徒行伝で、女性のテクラが男性用の短いキトンを身に着けるのは、なかなかショッキングな場面なのだ。キトンは1枚布として織られ、肩から裾にかけて色の帯が通っていたものが多い。 キトンの上にはマント(ヒマティオン)をかけた。イエスによる癒しを求めた女性がイエスのマントに触れたという描写もあるので(たとえばマルコによる福音書5章27節)、イエスもマントを着ていたと分かる。マントは大きい羊毛の織物で、厚さはないため、防寒用には2枚重ねる必要があった。 ヒマティオンは現在のショールのように、様々な形で身に着けることができた。膝丈より長く、短いキトンをすっかり隠すこともあった(苦行中の哲学者の中には、キトンなしで大きいヒマティオンに身をくるむことがあった。そうすると上半身の右側が裸のまま露出されるわけだが、それはまた別の話だ)。 (画像:ヒマティオンとローマのトーガは似ていたが、トーガは円形で(半円にたたんで着用した)ヒマティオンは長方形だった。画像は、イエスのマントに触れる女性。) 人の権力や名声は、このヒマティオンの品質や大きさ、色に表われていた。紫や特定の青は、権勢や社会的評価の象徴だった。紫や青い色を出すための染料が貴重で高価だったからだ。 歴史家ヨセフスは、ユダヤからローマ人を追い出そうとしていたユダヤ人組織ゼロテ派について、「色で染めたマント」で女装した人殺しの集団として描いている。つまり色つきのマントは女性の衣服だったということになる。すると、よほど高貴な身分でなければ、男は色なしの服を着るものだったと推量される。 しかし、イエスは白い服を着なかった。布を脱色するかカルキで白くしなければ、服は白くならないので。そしてユダヤでは、ユダヤの律法を厳粛に守るエッセネ派が着るものとされていた。イエスの服と、真っ白でまぶしい服の違いについては、マルコによる福音書の9章に言及がある。そこでは3人の使徒をつれたイエスが祈るために山に登ると、光を発し始めるのだ。マルコはイエスのヒマティオンが「真っ白に輝き、この世のどんなさらし職人の腕も及ばないほど白くなった」と描写する。つまりマルコは、こうやって様変わりする前のイエスを、普通の服を着た普通の男性として描いているのだ。普通の服とはこの場合、染めていない毛織物の、脱色するためにさらし職人に出すようなたぐいの服だったということだ。 イエスの服装については、処刑時の描写からもいろいろと分かる。ローマ兵はヒマティオンを4つに分ける(この場合、イエスはおそらくヒマティオン2枚を着ていたのだろう)(ヨハネによる福音書19章23節)。片方はおそらく、ユダヤ人の祈りのショール「タリス」だったのではないか。タッセル(糸を巻いた飾り)つきのこのマントは、マタイによる福音書23章5節でイエス自身が言及している。タリスは軽いヒマティオンで、色を染めていないクリーム色の毛織物で作るのが普通で、藍色の縞模様か刺繍が施されていたはずだ。 3. 足 イエスはサンダルを履いていたはずだ。誰もがサンダルを履いていたので。死海とマサダ近くの洞窟からはイエス時代のサンダルが発見されているので、その形もはっきり分かっている。分厚い皮革を縫い合わせた靴底と、足の指の間を通す皮ひもを合わせた、非常に素朴なつくりだった。 (画像:子供と女性と男性のサンダル。「マサダの物語」1993年展示カタログより。ヘブライ大学、イスラエル考古学庁、イスラエル考古学研究会) 4. 顔の特徴 ではイエスの顔の特徴は? ユダヤ人の顔だったはずだ。イエスがユダヤ人だったのは確実で、パウロの手紙など様々な文献に繰り返し記載されている。ヘブライ人への手紙には「わが主がユダ族出身なのは明らかだ」と書かれている。では当時のユダヤ人男性はどういう外見だったのだろう? ルカによる福音書3章には「活動を始めたときは30歳くらいだった」とあるので、それくらいの年齢の。 (画像:BBCドキュメンタリー「神の子」のために作られたCG画像) 2001年のBBCドキュメンタリー「神の子」では、法医学人類学者リチャード・ニーブ氏がガリラヤ地方の男性の顔を、実際に同地方で発見された頭蓋骨をもとに再現してみせた。これがイエスの顔だと言ったわけではない。単に、イエスは特定の時代と場所に生きた人物だったことを、視聴者に考えてもらうきっかけにするのがねらいだった。イエスは特徴的な外見をしていたという記載は、文献に特にないので。 (画像:クレタ島のこのフレスコ画では、青い瞳のイエスが描かれている。しかし実際のイエスが青い瞳だった可能性は少ない) 大昔の骨から再現できるものもあるにせよ、これこそ実際のイエスの姿に近かったのではないかと私が思うのは、ドゥラ・エウロポスの3世紀のシナゴーグ(会堂)に描かれたモーゼの壁画だ。「ギリシャ・ローマ世界におけるユダヤ人の賢者」を描こうとして描かれた姿だからだ。作者が思い描いたモーゼは、染料を使ってない服を身に着けている。マントのひとつはそれこそ、タリスだ。紅海を分かつモーゼが巻いている布の縁に、タッセルの飾りが見えるからだ。いずれにせよ歴史上のイエスを想像する出発点としては、現在のスタンダードとして定着してしまっているビザンチン版のイエスよりは、こちらの方がはるかに正確だ。このモーゼは短髪に軽いひげで、半そでの短いキトンとヒマティオンを着ている。 […]
2015/12/27 17:27
「慰安婦」とは戦前は合法であった売春婦であり、日本軍の組織的な強制連行やら虐殺やらとは、朝日新聞や旧社会党をはじめとする左翼勢力が捏造し韓国側に扇動した虚偽に過ぎません。韓国側の不当な行為をやめさせる必要はありこそすれ、誤解を呼ぶ資金の拠出をするべきではありません。 — 《【岸田外相訪韓】韓国、20億円の拠出を要求 日本は拒否 「像の撤去」と「請求権協定再確認」など文書化迫る 28日に外相会談》 2015.12.27 産経新聞 慰安婦問題の早期妥結に向け、28日に開かれる日韓外相会談を前に、日本側が打診している元慰安婦への支援拡充について、韓国側が日本に20億円の拠出を求めていることが26日、分かった。政府は韓国の要求額は「受け入れられない」と拒否している。日韓間の立場の隔たりは支援金以外でも大きく、今回の外相会談での妥結は難しいとの見方も出始めた。 日本政府はソウルの日本大使館前に設置された慰安婦像の撤去と、昭和40年の日韓国交正常化の際に締結した日韓請求権協定の再確認、慰安婦問題を蒸し返さないことなどを文書で確認するよう韓国側に求めている。同協定の締結をもって日本政府は財産・請求権問題は「完全かつ最終的に解決済み」としており、韓国にもこの認識の共有を確認させたい考えだ。慰安婦募集の強制性を流布するプロパガンダの中止も求めている。 日韓の要求は互いにハードルが高く、会談の展開は「予断を許さない状況」(外務省筋)となっている。支援金をめぐっては、日本政府は韓国人の元慰安婦だけを対象にした基金を新たに創設し、数億円の支援金を一括支給する考え。支出は最終的なもので、韓国の拠出も求めている。 安倍晋三首相は8月に発表した戦後70年談話で、元慰安婦を含め「戦場の陰には深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも忘れてはなりません」と言及。こうした思いを反映し、新基金は外務省予算に毎年度計上している「アジア女性基金」(平成19年解散)のフォローアップ事業(医薬品などの提供)の韓国分約1200万円を10~15年分まとめて支出することを想定している。政府関係者は「償い金ではない」と強調している。 元慰安婦や支援団体である「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」は日本に国家責任の受け入れや賠償を求めており、外相会談をめぐる日本側の要求にすでに反発している。複数の日本政府関係者は「朴(パク)槿恵(クネ)大統領に挺対協の反発を抑えるほどの政治力はない」として、妥結に達する可能性は低いとの見方を示している。 外相会談に先立ち、日韓両政府は27日にソウルで外務省局長級協議を開いて最終調整を行う。 http://www.sankei.com/world/news/151227/wor1512270020-n1.html