都民の税金である東京都の予算13兆円。
“都議会のドン” が牛耳る既得権益の都政がまた続くのか、一度それを解体し、しがらみなく判断する新しい都政に期待するのか。
一時期、都議会に野党の一員として在職し、都庁と都議会を垣間見てきた私が、自民党東京都連が擁立する増田候補ではなく、ほとんど面識の無かった小池候補に期待し支持する理由の一つは、これと戦う、という彼女の立場と姿勢にあります。
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《“都議会のドン”が役員の会社 五輪施設を逆転受注》
2016.07.27 週刊文春web
■ 国会議員をしのぐ内田氏の権勢
“都議会のドン”といわれる内田茂自民党東京都連幹事長(77)が役員を務める会社が、複数の東京オリンピックの施設工事を受注していたことがわかった。
内田氏は、落選中だった2010年から地元・千代田区に本社を置く東光電気工事の監査役に就任。内田氏の所得等報告書、関連会社等報告書を総合すると毎年数百万円の役員報酬を受けているとみられる。
東光電気工事は、大手建設会社とジョイントベンチャー(JV)を組み、今年1月、バレーボール会場の「有明アリーナ」(落札額360億2880万円)、水泳の「オリンピックアクアティクスセンター」(469億8000万円)の施設工事を落札。東京オリンピックに向けては3つの恒久施設が新築されるが、このうち2件を東光電気工事のJVが受注したことになる。
特に、有明アリーナの競争入札では、東光電気工事のJVの入札価格がライバルのJVより高く、価格点で下回ったが、施工計画などの技術点で上回り、落札に成功した。専門紙の建設通信新聞も<逆転落札>(1月18日付)と報じたほどの逆転劇だった。
■ 国家並みの予算規模を誇る東京都
東光電気工事は、五輪施設だけではなく、豊洲新市場の関連工事など、都発注の工事もたびたび受注。売上高は、内田氏が復活当選する2013年までは700億円前後だったが、2014年には約1000億円へと急成長している。
日本大学の岩井奉信教授はこう指摘する。
「内田氏は都の予算に大きな影響力を持つ人物。条例等で禁止されていないとはいえ、五輪関連工事を受注するような企業の監査役を務めていること自体、望ましい話ではありません」
「週刊文春」の取材に、東光電気工事は「個別の営業について相談したことはございません。従って、ご質問の事業についても内田茂氏が関係した事実は全くございません。なお、役員の個別の報酬額は公表しておりません」、内田事務所も「口利きのような事実はありません」と回答した。
東京オリンピック施設を巡っては、整備費の高騰が問題となっており、新知事と都議会の対応が注目される。
「週刊文春」7月28日発売号では、都知事選のキーマンでもある内田氏の人物像を詳報している。
※ このスクープ記事の詳細は、ニコニコチャンネルの
「週刊文春デジタル」で7月28日午前5時より全文公開します。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6414
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