《【防空識別圏】中国空軍「外国」軍機を追跡、音声警告》
「音声警告の対象機の国籍は不明だ。時期も『最近』としただけで、特定せず、『多くの型の外国軍用機に対し、警戒監視、追跡、音声警告を行った』とした。」
この様な曖昧な、しかし「行為を行った」と主張する声明を中国が発した時に、これを放置してはいけません。
この反論しにくい「活動の実績」が国際的に黙認あるいは承認されている、という「既成事実作り」を中国は積み重ねようと意図しています。
今の段階ですぐに、「日本の自衛隊機はいかなる追跡も警告も受けていない」あるいは「我が国固有の領土である尖閣諸島上空においては、いかなる追跡も警告も受けていない」あるいは「我が国は(特に尖閣諸島を含む)中国の防空識別圏設定を認めていない」等の事実確認と立場の声明を行わなければなりません。
中国空軍は未だ実力不足が指摘されていますが、今回の中国の声明が、仮に実際には行っていないものであった場合にも、今明確に反論しておかなければ、今後、中国が実際に行為を行った時に抗議しても、「これまで通りの活動をしているだけだ」といなされる事になる。中国はこの様な虚実を最大限に駆使して、自国の権益拡張を進めるのです。
以下、記事。
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中国空軍の申進科報道官は23日、尖閣諸島(沖縄県石垣市)上空を含む東シナ海に設定した防空識別圏に進入した外国軍用機に対し、空軍機による音声警告を行ったことを明らかにした。中国の華僑向け通信社、中国新聞社が伝えた。
申氏は、昨年11月下旬の防空圏設定から約2カ月間の活動状況を説明した。音声警告の対象機の国籍は不明だ。時期も「最近」としただけで、特定せず、「多くの型の外国軍用機に対し、警戒監視、追跡、音声警告を行った」とした。
また、「空軍はこれまで通り高度な警戒状態を保持し、軍民一体、全域一体となって国家の防空安全を堅持する」と述べ、今後も継続する姿勢を示した。