2014/03/17 16:16

《「ポケットに手を入れるな」「朝はラジオ体操」改革中『もんじゅ』で行われている失笑の職員教育》

本記事では、高速増殖炉原型炉「もんじゅ」を運営する日本原子力研究開発機構の弛緩しきった管理体制の不備と事故隠蔽体質を厳しく批判しており、その通りだと思いますが、私が注目したのは、韓国製のフリーソフトを利用し、ウイルスが侵入、韓国の遠隔操作サイトを通じて、アカウントデータなど内部情報が盗まれた、しかし当該ソフトを未だ使用している、という件です。

韓国は我が国の原子力技術を渇望しており、我が国技術者の引き抜きも続けていますから、「もんじゅ」の杜撰な管理体制に着目し、そこから技術や情報を盗取しようと試みる事は、充分に予想されます。もとより「もんじゅ」の研究開発には国民の多額の税金が投入されており、他国への技術の漏洩に危機感をもって対策を講じて貰いたいと思います。

以下、記事抜粋。

 昨年10月にスタートした高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の改革が半年近くを経ても進んでいない。ろくな運転実績がなく、過去約1兆円もの国費を食いつぶした“放蕩(ほうとう)息子”にも関わらず、エネルギー基本計画の政府案で「堅持」が示されたが、運営主体の独立行政法人「日本原子力研究開発機構」には危機感がなく、不祥事やトラブルに加え、新たな隠蔽工作も発覚した。一向に成果を上げない「改革」という言葉はもう聞き飽きた。研究成果を求める国や立地自治体の期待に応えられる日は、果てしなく遠いと言わざるを得ない。

 1月2日には、もんじゅの中央制御室にある業務パソコン(PC)がウイルスに感染した。当直責任者が動画再生用のフリーソフト(韓国製)の更新時に偽のサーバーに誘導させられ、ウイルスが侵入。韓国の遠隔操作サイトを通じて、アカウントデータなど内部情報が盗まれたのだ。

 原子力機構は、核セキュリティー上の「重要な情報は流出していない」と強調し、再発防止策も示したが、いわくつきのフリーソフトが入ったPCは原子力機構内にまだ数十台あるというから驚きだ。危機管理意識がまったく抜け落ちている。