《ウクライナ、CIS脱退、手続き開始 緊張高まる》
ウクライナ国内には、東南部に多数の親露派の国民がいます。ウクライナは、親露派住民の反発と離反を招かない様、あるいはそれを口実としたロシアのウクライナ本土への介入を招かない様、慎重で計算された行動が求められるのですが。
以下、記事。
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ウクライナ暫定政権のパルビー国家安全保障会議書記は19日、ロシアが主導する旧ソ連諸国組織の独立国家共同体(CIS)から脱退する手続きを開始したと発表した。ウクライナ国営通信が伝えた。ロシアがウクライナ南部クリミア自治共和国を併合したことで、ウクライナはロシア圏から離脱、欧米への接近を加速させた形だ。
ウクライナがCISを脱退すれば、グルジアがロシアとの紛争で2009年に脱退して以来となる。
安保会議はさらに、ロシア国民のウクライナ入国の際、査証(ビザ)取得を求める方針も決めた。ロシア側もウクライナ国民にビザ取得を義務付けるか否かを検討するという。1991年のソ連崩壊で両国が独立して以来初めて。国営ロシア通信が伝えた。
一方、クリミア半島でロシア軍とウクライナ軍の緊張が高まっていることについて、パルビー書記は、国連がクリミアを非武装地域に指定し、両国軍の撤退のために必要な措置を講じるよう、国連に求める方針を明らかにした。
しかし、ロシア黒海艦隊元司令官で、ロシア下院国防委員長を務めるコモエドフ氏は国営ロシア通信に、クリミア半島のウクライナ海軍艦艇のうち、約半数の20隻を同艦隊が接収する考えを示した。ロシアの「クリミア共和国」の海上自警団がまず接収するとしており、双方の主張は平行線をたどっている。