《ロシア原潜 解体後の保管に日本の技術》
2014.10.23 NHK
ロシア極東の沿岸にある解体された原子力潜水艦の一部を陸上に移して保管する事業で、日本の技術によって安全に保管できるよう処理された原子炉部分が入った容器が、初めて公開されました。
ロシア極東のウラジオストク近郊では老朽化した原子力潜水艦の解体が進められていて、その作業で出た原子炉部分は、大きな容器に密閉処理され日本海沿岸に係留されています。
これらについて、ロシアでは、より安全に保管するため、陸上に移す作業を進めていて、22日、日本の技術によって安全に保管できるように処理された原子炉部分が入った容器が、初めて公開されました。
容器は、海水や潮風でさびないよう特殊な塗装が施されていて、この処理は、日本政府がことし6月、7億円余りを拠出して提供した近くの施設で行われました。
施設ではこれまでに3個の容器が処理されましたが、今もおよそ50個の容器が沿岸に係留されているということで、ロシアは2020年までにすべてを陸揚げして、塗装処理を行う予定です。
この事業では、日本政府はこれまでも作業に必要なクレーンなどの機材をロシアに提供していて、担当するロシア国営の原子力企業「ロスアトム」の責任者は「作業を進めるうえで必要な技術を提供してくれた日本に深く感謝している」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141023/k10015625731000.html