2015/04/05 18:59

《【新・悪韓論】ソメイヨシノにまでウリジナルを叫ぶ不幸な国 戦後は「日帝の木」だったのに…》
2015.04.02 ZAKZAK

 『江戸いろはかるた』の2番目に「論より証拠」とある。昔からの日本人の「証拠重視思考」が諺になり、かるたの一句にもなったのだろう。が、隣の国は、科学が発達した今日でも「証拠より論」「証拠より大声」だ。

 東京の桜はいまが真っ盛りだが、日本各地で桜の便りが聞こえてくるころになると、韓国では“ある現象”が起こる。「ソメイヨシノは韓国が発祥の地である」とするウリジナルの叫び声だ。

 ウリジナルはもう日本語辞典に載ってもおかしくない言葉だが、まだ知らない読者のために説明しておくと、韓国語で「われわれ(の)」を意味する「ウリ」と、英語の「オリジナル」の複合語だ。あえて定義すれば「良いものの起源はすべて韓国にあるとする韓国人の牽強付会(自分の都合のいいように強引に理屈をこじつけること)の主張」とでもなろうか。

 ソメイヨシノについては「オオシマザクラとエドヒガンザクラの雑種」とする科学的な結論が出ている。ソメイヨシノは自生することはなく、接ぎ木で育てるしかない。つまり、自生種ではなく、園芸種なのだ。ところが、韓国人は、済州(チェジュ)島の自生種である「王桜(ワンボッコ)」=ソメイヨシノとの説を振り回している。

 韓国の新聞が、かつて大いにあおったからだ。

 その後、ソメイヨシノに関する科学的分析結果が出たが、こちらについては韓国の新聞が報じたことがない。

 戦後のソウルでは、桜の木が「悪なる日帝の木」として伐(き)り倒されたが、そんな歴史は消されてしまった。そして、今や「ウリの木であるソメイヨシノ」がやたらに植樹されている。

 「科学的証拠より大声」、そして「嘘も100回言えば…」。国民が国民をだまし、みんなで叫ぶことで「ウリの木であるソメイヨシノ」という新常識を“国民の確信”に高めていく。さらに、「樹木の原産地まで日本に盗まれている」と被害者になりきる-まさに<大韓ナチズム>の面目躍如。

 70年前にあった「桜の木の伐り倒し」の歴史を葬り、せいぜい21世紀に入ってから流行し始めた「桜の木の下での行楽」を“ウリの伝統行事”だと言い張る人々がいる。そのうえ、韓国の新聞は、慰安婦について朝鮮人の女衒(ぜげん=女性を遊郭などで売る人)による人身売買を示す証拠があっても伝えない。安倍晋三首相の「慰安婦=人身売買」発言は「日本政府の責任隠す小細工」(朝鮮日報、3月30日)と解説する。

 米国の公文書には、ベトナム戦争のさい、韓国軍がベトナム人女性を慰安婦とする館(=慰安所)を運営していたと記録されているという事実についても、韓国の新聞・テレビは黙殺を続けているようだ。

 マスコミが「ウリに都合の悪い証拠」は伝えないのだから、その国民は不幸だ。「論より証拠」が成り立つはずもない。

■ 室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「悪韓論」(新潮新書)、「呆韓論」(産経新聞出版)、「ディス・イズ・コリア」(同)などがある。

http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150402/frn1504021140001-n1.htm