07/07/2017 08:14:00 AM

今後、コンテナ輸送システム自体の改良が必要なのではないでしょうか。

《“最凶”の外来生物「ヒアリ」定着どう防ぐ》
2017.07.07 日本テレビ系(NNN)

 死に至るほどの強い毒性を持つ外来種のアリ「ヒアリ」が東京の大井埠頭でも確認され、環境省や国土交通省が7日、大井埠頭で緊急調査を行った。

 繁殖力が強く、一度定着すると根絶は困難なヒアリをどう食い止めるのか。環境省は今月3日、緊急会議を開いた。

――そもそも、ヒアリとはどんなアリなのか。

 ヒアリは南米原産で全体が赤茶色なのが特徴だ。体長は2.5ミリから6ミリと個体差はあるものの、非常に小型のアリだ。腹部に毒針を持ち、刺されるとヤケドをしたような激痛が走るという。また、刺された直後は皮膚が腫れ上がり、赤く変色する。

 環境省によると、軽度なら痛み・かゆみだけで済むケースもあるということだが、人によっては中度のじんましん症状が出たり、重度になると急性のアレルギー症状が起きたりして、最悪の場合、死に至ることがあるという。現にアメリカでは、年間100人以上の人が命を落としているという報告も寄せられている。

 また、ヒアリは地面にアリ塚を作るが、このアリ塚を棒で突くと、その瞬間、敵を攻撃しようと一斉に兵隊アリが出ていく。ヒアリは、非常に攻撃的で強い毒性を持ち、小さくて見つけるのが困難なことなどから“最悪の外来生物”と呼ぶ専門家もいる。

 ヒアリは7日までに国内5か所で見つかっている。このうち2か所で一回り大きな“女王アリ”が確認されたが、この“女王アリ”が非常にまずい存在だ。

 専門家によると、ヒアリの“女王アリ”は1つの巣に10匹から数十匹ほどいる。寿命は7年から8年で、1日に2000個前後の卵を産むとされるので、“女王アリ”がいることで、短期間のうちに爆発的に数が増えてしまう。

 ――ヒトへの健康被害のほかには、何か影響はあるのか。

 ヒアリ被害が特に深刻なアメリカでは、牛などの家畜が刺されて死ぬ、農作物が食い荒らされて枯れてしまうなどの被害が報告されている。また、ヒアリは熱に引き寄せられる習性があるため、電子機器などに入り込み停電や住宅火災の原因にもなっているという。

 こうしたことから、アメリカでの「ヒアリ」による経済的な損失は、年間で5000億円に上ると試算されている。

――日本では、港湾以外ではヒアリは、見つかっていないが、今後はどんな対策が必要なのか。

 ポイントは「早期発見、早期駆除」。専門家によれば、日本の場合は比較的早めに発見できている状況なので、拡大しないうちに駆除することが大事だという。

 ヒアリは、アメリカやオーストラリア、中国、台湾など14の国と地域で確認されていて、いずれも多額のお金をかけて駆除に努めているが、広がってからでは根絶は難しいのが現状だ。

 他方で、ニュージーランドのように上陸して間もない時に発見し、対策を講じたことで定着を防いだという例もある。

 ヒアリの巣ができるまでには、1年から1年半の時間がかかる。その間にモニタリングを強化し、地元の自治体と関係省庁が密に連携、情報を共有して初期対応を講じていくことが重要だろう。

http://www.news24.jp/articles/2017/07/07/07366412.html

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