12/25/2016 08:02:16 AM

自国経済の状況とは全く関わりなく、史上初めて空母を太平洋に展開させた中国。東京湾沖に空母を常時展開する事も視野に入れているでしょう。
我が国の防衛体制整備を左翼があらゆる名目で妨害し、国民が「平和ボケ」に流されている間に、「抵抗が無意味となり屈服させられる」態勢が着々と構築されていきます。

《中国の空母が初めて太平洋に 活動活発化の可能性も》
2016.12.25 NHK

24日、東シナ海での航行が確認された中国海軍の空母が25日、沖縄本島と宮古島の間を通過し、太平洋に出たことを防衛省が確認しました。中国海軍は24日夜、空母などが西太平洋で訓練を行うと発表していて、防衛省は今後、活動をさらに活発化させる可能性もあると見て、分析を続けています。

防衛省によりますと、25日午前10時ごろ、中国海軍の空母「遼寧」がミサイル駆逐艦やフリゲート艦など合わせて6隻で沖縄本島と宮古島の間を通過し、太平洋に出たということです。

中国初の空母として4年前に就役した遼寧は、基地に近い海域で基礎的な訓練を行ってきましたが、24日午後、東シナ海を東に向けて航行しているのを海上自衛隊が確認していました。

中国海軍は24日夜、「『遼寧』などからなる艦隊が、西太平洋で遠洋訓練を行う」という報道官のコメントを発表していて、防衛省によりますと、中国の空母が太平洋に出たのを確認したのは今回が初めてだということです。

今回の航行に関しては、中国国防省から日本側に連絡があったということで、日本の領海への侵入はありませんでした。

また、艦艇が太平洋に出る際、中国海軍のフリゲート艦から搭載していたヘリコプター1機が発進し、自衛隊機がスクランブル=緊急発進しましたが、宮古島の南東およそ30キロから50キロ離れた空域を飛行して戻り、領空侵犯はありませんでした。

防衛省は海洋進出を強める中国が今後、活動をさらに活発化させる可能性もあると見て分析を続けています。

■ 中国 海軍の活動範囲を拡大

中国は台湾海峡での有事などの際に、アメリカ軍の空母機動部隊などを寄せつけないようにする、いわゆる「接近拒否戦略」を掲げ、以前は中国の近海に限られていた海軍の活動範囲を、遠洋へと拡大する方針を示しています。

2013年10月には、北海艦隊、東海艦隊、南海艦隊の3つの艦隊が、沖縄からフィリピンに連なる「第1列島線」の東側の海域に初めて同時に出て、実戦形式の演習を行いました。

航空機が宮古海峡などの上空を通過して、西太平洋に出る訓練も頻繁に行うようになり、参加する機種や飛行パターンも増えています。

今月に入ってからは、空母「遼寧」が渤海から黄海、それに東シナ海にかけての海域で総合的な訓練を実施していて、艦載機の「殲15」がミサイルを発射するもようを初めて公開し、戦闘能力をアピールしました。

中国国防省は去年の年末に、初の国産空母の建造も行っていることを公表しました。将来は少なくとも4隻の空母を運用するようになるという見方も出ていて、今回の遼寧の訓練には、海軍力の向上をアメリカや日本などの周辺国に見せつけてけん制する狙いもありそうです。

■ 中国 国産空母の建造も

中国は遼寧のほか、初の国産空母の建造も進めています。

また、イギリスのシンクタンク「国際戦略研究所」が、ことし発表した報告書「ミリタリーバランス」によりますと、中国海軍は潜水艦61隻、駆逐艦19隻、フリゲート艦54隻を保有しています。

アメリカ国防総省がことし5月に公表した、中国の軍事動向を分析した年次報告書では、2020年までに中国海軍が保有する潜水艦の数は、最大で78隻に増える可能性があると指摘しています。

■ 台湾「厳しく監視する」

台湾の国防部は25日、「厳しく監視している」とするコメントを発表しました。国防部はさらに、「中国の空母が遠洋訓練のあと、台湾の南側のバシー海峡を航行して南部の艦隊と合流し演習を行うことがないか監視する」として、中国軍の動きを継続して警戒する考えを強調しました。

中国は、台湾の蔡英文総統が、正式な外交関係がないアメリカのトランプ次期大統領と今月、異例の電話会談を行ったことに反発していて、台湾のメディアは、今回の空母の訓練はアメリカや台湾をけん制する狙いもあるとの専門家の見方を伝えています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161225/k10010819501000.html

《【中国空母、太平洋進出】2020年までの世界展開狙う 米軍排除へ実力アピール 「空母はオタクではない」現実化》
2016.12.25 産経新聞

 【北京=西見由章】中国海軍の24日の発表によると、空母「遼寧」の艦隊は初の遠洋訓練のため西太平洋を目指している。空母の本格運用により軍事プレゼンスの拡大を誇示し、米軍を排除する「接近阻止・領域拒否」の能力強化をアピールする狙いがある。

 「空母は“(家に閉じ籠もる)オタク”ではない。軍港にとどまり続けることはない。将来必ず遠洋航海に出る」(楊宇軍・中国国防省報道官)。人民日報系の環球時報(電子版)は24日、2013年4月の楊氏のこの発言が「現実となるまでに3年を要した」と報じた。

 ウクライナから購入した遼寧は、装備を取り外した状態で引き渡されたため、蒸気タービンによる動力システムの修復が難航。現在も艦載機の殲(J)15は出力不足が指摘される上、遼寧にはカタパルト(射出機)がなく、搭載武器の重量も制限されている。

 パイロット不足も深刻で、今年4月には模擬着艦訓練中に操縦士が事故死。過度に訓練が強化されているとの指摘も根強い。

 にもかかわらず、中国海軍が性急に空母の運用開始を進めるのは、20年までに世界の各海域に空母を展開することを目標に掲げているためだ。大連で建造中の初の国産空母は来年初めにも進水する可能性が高く、上海でも別の国産空母が建造中とみられる。

 今回の訓練について中国海軍の梁陽報道官は、「年度計画に基づき実施される」としている。ただ、中国への強硬姿勢が目立つトランプ次期米大統領を牽制するため、本格運用をさらに急いだ可能性がある。

 中国の一部の学者は、20年までに南シナ海の人工島建設を完了して米軍を排除し、21年にも台湾に軍事侵攻するとの予測まで公表している。米軍との火種を抱える海域で、その影響力排除に向けて空母にかかる期待は大きい。

 ただ、実際に空母が軍事プレゼンスを示せるまでに「どんなに急いでもあと5、6年はかかる」(軍事研究者)との見方もある。中国メディアは遼寧艦隊の実戦能力を強調するが、練習艦としての位置づけに変化はないとみられる。

写真:25日、海上自衛隊が撮影した沖縄周辺海域を航行する中国の空母「遼寧」(防衛省提供)

http://www.sankei.com/world/news/161225/wor1612250036-n1.html

《中国空母、宮古海峡を通過 宮古領空10キロにヘリ接近 初の太平洋展開、海自が確認 空自機スクランブル》
2016.12.25 産経新聞

 防衛省統合幕僚監部は25日、中国初の空母「遼寧」が同日午前10時ごろ、沖縄県の宮古海峡を太平洋に向けて通過したと発表した。海上自衛隊の護衛艦「さみだれ」と那覇基地所属のP3C哨戒機が確認した。遼寧が太平洋に進出したのを海自が確認したのは初めて。領海侵犯はなかったという。

 遼寧が宮古海峡を通過したのは宮古島北東約110キロの海域で、太平洋に向けて南東方向に航行した。ルーンヤンIII級ミサイル駆逐艦、ジャンカイII級フリゲート艦など5隻とともに艦隊を組んでいた。海自は24日午後4時ごろに東シナ海中部の海域で初めて遼寧を発見しており、動向を追っていた。

 防衛省はまた、24日午後にジャンカイII級フリゲート艦からZ9ヘリコプターが発艦し、宮古島領空の南東約10キロから30キロの空域を飛行したと発表した。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)した。

 防衛省は中国軍が第1列島線(九州-沖縄-台湾-フィリピン)を越えて空母艦隊を展開することで、台湾海峡危機などの際に周辺海域での米軍の行動を防ぐ接近阻止・領域拒否(A2/AD)能力を誇示する狙いがある分析。さらなる挑発もあるとみて、警戒を強めている。

http://www.sankei.com/politics/news/161225/plt1612250017-n1.html

https://www.facebook.com/koichiro.yoshida.jp/photos/a.188901204610757/699822470185292/?type=3