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都民に関係のある事です。

《猪瀬元知事が実名入り告発 “伏魔殿”都庁と都議会に大激震》
2016.07.09 日刊ゲンダイ

 告示まで1週間を切ったのに、自民も民進も候補者が決まらず、“先出しジャンケン”の小池百合子元防衛相は自らが所属する自民党都連にケンカを吹っかけ、都知事選は大混乱だ。そんな中、現金授受問題で2年半前に辞任した猪瀬直樹元知事が、都連や都議会の“暗部”を告発。波紋を広げている。

■「十数年君臨してきた既得権益の権化」

 猪瀬氏は6日、経済情報に特化したニュースメディア「News Picks」に“告発”を投稿した。都議会や都庁はこれまで“伏魔殿”と度々言われてきたが、その実態を実名入りでバクロしている。

〈内田茂自民党都連幹事長は既得権益の権化として都議会に十数年君臨してきた。(中略)自民党都連会長は石原伸晃だが、会長は帽子で国会議員や都議会の公認権は都連幹事長の内田が握っている〉

 内田幹事長は一般的な知名度は低いが、“都議会自民党のドン”と呼ばれる人物。2007年に猪瀬氏が石原都政で副知事ポストに就いた直後から犬猿の仲で知られ、最終的に、猪瀬氏を都知事から引きずり降ろした中心的存在ともいわれる。

 猪瀬氏は個人的な恨みもあるのだろう。次のようにも書いている。

〈(自分は)副知事就任の直後に千代田区に建設が予定されていた参議院議員宿舎を潰した。千代田区基盤の内田は激高した。そのため僕が都知事に出馬した際、ポスター2万枚が送り返されてきた。貼ってやらないというのである〉

 さらに問題はメディアだとして、都庁クラブの若い記者が人事情報などを入手するために“内田詣で”を慣例としていることも明かした。

「都政最大の問題は既得権益を仕切るボス政治であり、そのボスが内田都議であることは、都庁職員はもちろん、三多摩地区の市議会議員まで広く知れ渡っている。猪瀬氏の暴露で、『パンドラの箱が開いてしまった』と青ざめている都庁職員は少なくないはずです」(都政関係者)

 猪瀬氏がこのタイミングで告発に踏み切った意図は何なのか。本人に電話すると、「今はコメントできません」と繰り返すのみ。代わりに、都政に詳しい政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう分析した。

「猪瀬氏の目的は、自民党都連を向こうに回し、都知事選に正式に立候補を表明した小池氏への警告とエールでしょう。早くも小池氏に政治資金の問題などネガティブ情報が出始めていますが、内田氏の実名と都政の伏魔殿ぶりを明かすことで、〈本当に都議会と戦う気があるのか?〉と覚悟を問うたのでしょう。同時に〈既得権益に本気でメスを入れるつもりなら頑張れ〉と背中を押す意味も含まれていると思います」

 舛添前知事の公私混同問題から始まった一連の騒動で、都議会のおかしさにも世間の関心が高まっている。自ら招いた不祥事で辞任せざるを得なくなった猪瀬氏は、都民に申し訳ない気持ちがあるのなら、都政の伏魔殿ぶりを表で洗いざらいしゃべったらどうか。

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/185291/1

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