民進党 有田芳生参議院議員が週刊文春に署名記事で「今回夫妻は、参議院議員の有田芳生氏と相談し、初めて写真を公開することを決意した」として公開した、横田夫妻と孫娘ウンギョンさんの面会写真は、同夫妻が提供したものでもなく、公表を決意したものでもなく、依頼したものでもなかった。
私は、北朝鮮拉致問題に微力ながら取り組んできた者の一人として、この様な拉致被害者のご家族の意思を無視した政治利用に強い憤りを感じます。
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皆様へ
この度の週刊文春に掲載の孫たちとの写真は、横田家から提出してお願いをしたものではありません。
有田氏が持参なさり、「掲載する写真はこれです」と出されたものです。
私達は、孫との対面時、孫から写真を外に出さないでほしいと約束していましたので、横田家からは、何処へも、一枚も出しておりませんし、今後も出しませんので、よろしく御理解頂きます様お願い致します。
全て、掲載や、文章、等全て、私共から依頼した事でなく、有田氏から寄せられた事をご理解頂きます様お願い致します。
6月8日 横田 滋
早紀江
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《「写真は横田家から1枚も何処にも出していません」横田夫妻から連絡》
2016.06.09 救う会全国協議会ニュース
本日、6月9日発売の「週刊文春」は「横田滋・早紀江夫妻に孫娘ウンギョンさんが初告白」と題する有田芳生氏の署名記事とグラビアを掲載した。グラビアには「横田夫妻孫娘ウンギョンさんと生後10カ月のひ孫とのモンゴルでの面会写真を決意の初公開」との見出しが立てられ、「今回夫妻は、参議院議員の有田芳生氏と相談し、初めて写真を公開することを決意した」と書かれている。
また、記事で有田氏は「横田夫妻と話し合った結果、ここにモンゴルで撮影された写真と交流の詳細をはじめて明らかにする。」と書いた。
8日に流れたネットでの予告では有田氏の以下の言葉が紹介されている。「お二人は、このときの写真を引き出しにしまって、ときどき取り出しては楽しかった時間を思い出していたそうです。『機会があれば、この当たり前の喜びをみなさんに知っていただきたい』というお気持ちをもっていたのですが、あれから2年が経過して、日朝交渉が再開する見通しがない現状を踏まえて、『拉致問題がどんな悲しみを生んだか、改めて皆さんに関心を持っていただきたいんです』と、当時の写真を公開することを決めたのです」。
以上を読むと、あたかも横田さんご夫妻が自分たちの所有している写真を有田氏に預けて公開してもらったと多くの読者は判断したはずだ。
しかし、救う会が横田さんご夫妻から確認したところ、午前10時過ぎに西岡会長に「写真は横田家から1枚も何処にも出していません」という連絡を受けました。また、6月8日付けで横田さんご夫妻の名前で以下のような手書きコメントが出ていることも確認できた。正しい事実を知って頂くためにそのコメント全文を紹介する。
(なお、昨夜、このコメントに先駆けて6月とだけ書かれた「マスコミの皆様へ」と題する手書きコメントも出されている。そちらには夫妻の率直な心情が「私共が願います事は、唯一つ、一刻も早く、被害者の全部が家族と共に祖国に帰国出来ます様、強く政府にお願い致したく思います。」と述べられている。そちらも全文公開する。)
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_5423.html
https://www.facebook.com/koichiro.yoshida.jp/posts/597052663795607