2015/12/14 12:47

事務所よりご案内



許されない行為をする者共がいる。その行為を躊躇なく行う者を「作る」国々がある。その許されない行為をされて止められない国がある。対策は「謝る」事ではない。変える為に必要な諸施策がある。やらせて頂きたい。

《戦没者慰霊碑に日本人を豚に例える蔑称 中国人観光客? 南の島で〝反日〟…かみ終えたガムもなすりつけ》 
2015.12.14 産経新聞

 日本人慰霊関連施設への嫌がらせが止まらない。第二次大戦の激戦地、北マリアナ諸島の米自治領サイパン島で、日本政府が建立した慰霊碑近くに掲揚されていた日本国旗が何者かに奪われた。島内では近年、日本人慰霊碑が破壊されたり落書きされたりする被害がたびたび発生し、かみ終えたガムがはり付けられる悪質なケースも常態化。平成24年9月の尖閣諸島(沖縄県石垣市)国有化以降、こうした嫌がらせが目立つとの指摘もあり、背景には急増する中国人観光客の影がちらつく。南の島に仕掛けられる〝反日攻勢〟に、島在住の日本人は「心が荒らされるようだ」と心を痛める。たとえ政治的に対立する関係であっても、国を愛し、国のために犠牲になった死者を悼む心を尊重しあう。そんな常識に反し、死者を冒涜する卑劣な行為に及んだのは一体、誰なのか。(歴史戦WEST取材班)

■ 天皇、皇后両陛下も訪問された戦没者の碑

 「ありえない…」

 一報を受けたサイパン島在住の松本宇位里(ういり)さん(60)は思わず、耳を疑った。現場に駆けつけた松本さんの目の前には、だらりと下がったロープが掲揚ポールに残されているだけだった。

 掲揚していた国旗が奪われたのが確認されたのは11月16日午前。巡回していたマリアナ政府観光局の職員が、島北部の「中部太平洋戦没者の碑」がある敷地内に掲げられていた国旗3本が全てなくなっているのを発見した。

 3本の掲揚ポールには、日本と米国、北マリアナ諸島連邦(CNMI)の旗が掲げられていたが、旗を掲揚し固定するロープが鋭利な刃物で切られていた。15日夕には異常はなかったといい、その後何者かが旗を奪ったとみられる。

 碑は昭和49年に日本政府が建立。敷地は厚生労働省が管理しており、平成17年には天皇、皇后両陛下も訪問、供花された。

 ポールは長年敷地内に設置されていたが、傾きが生じたため、松本さんが、戦没者と慰霊で訪島する遺族への善意の気持ちから、マリアナ政府観光局の補助金に自費を加えて修復。10月20日から、日本領事館から寄贈を受けた国旗と、購入した米国旗とCNMIの旗を掲揚したばかりだった。

 松本さんは「在島の日本人にとっても慰霊碑は大事な存在で、とても残念だ」と語る。

■ 「日本猪」「尖閣は中国の領土」…思想的悪意

 近くにある韓国人の慰霊碑にも、同様に韓国旗、米国旗、CNMI旗が掲揚されている。しかし、異変はなかったという。

 中部太平洋戦没者の碑をめぐっては、25年3月に碑文の「日本政府」と刻まれた部分に✖印がつけられた。近くの旧日本軍施設の壁には、日本人を豚に例える中国語の蔑称「日本猪」や、中国語で「尖閣諸島は中国の領土」という意味の言葉が落書きされたり、慰霊碑が壊されたりする被害も相次いでいる。

 関係者によると、日本人に対する蔑称「日本狗」と書かれ、在住の日本人有志で消した直後に「日本猪」と記された。島では第二次大戦中、激しい戦闘で日本兵や民間人ら約5万5千人が死亡。各地に計千超の慰霊碑がある。

 在島歴35年の安井悦子さんは「慰霊碑は現地の人にも受け入れられており、こうした行為は思想的な悪意を感じる。これまで可能な範囲で修復をしてきたが、どんな理由があれ、死者を汚す行為はやめてほしい」と憤っている。

■ バンザイクリフはガムだらけ

 こうした被害は、追い詰められた日本人が断崖から「万歳」と叫びながら身を投じたことで知られる島北部の「バンザイクリフ」でも深刻だ。

 周囲には遺族や戦友会などが建立した二十数基の慰霊碑が並ぶが、近年、これらの碑にかみ終えたガムをはり付ける行為が多発しているのだ。

 事態を重くみたマリアナ政府観光局は警備員を常駐させて監視している。だが、今も中国人や韓国人の観光客が訪れ、連日のようにガムを付け、注意されているという。

 「警備員の目の前でカラフルなガムが碑文に付けられる状態で、その都度注意しても別の観光客が訪れてはり付ける」(松本さん)といった状態のようだ。

 サイパン島は第二次大戦を挟み、100年来にわたって日本と深い関係にあった。平成9年ごろまでは多くの日本人観光客が訪れていたが、その後激減。サイパン島を含む北マリアナ諸島は米領で唯一、中国人がビザなしで渡航できるスポットのため、近年は中国人観光客の急増が目立っている。韓国人も増えているという。

 昨年、訪島する中国人、韓国人の人数が初めて日本人を逆転。今年10月までの訪島者数は、中国人約15万8千人、韓国人約15万人に対し、日本人は約7万人と両国からの半数以下に落ち込んでいる。

 最近では、サイパン島内に初めてとなるカジノがオープン。中国人観光客の訪島に拍車をかけている。

 半面、マナーの悪さも問題になっており、ホテル内のレストランで大声で話したり、痰を吐いたり、ロビー周辺やショッピングセンターの入り口付近で子供に用を足させたりするなど、眉をひそめる行為が横行しているという。

 「かつてのように日本人観光客が大勢来てくれたら〝監視の目〟の役割も果たせるのに」と在島の日本人らは嘆く。

■ 「戦没者への冒涜」国内でも

 日本人戦没者の慰霊関連施設への嫌がらせは、海外だけでなく国内でも起こっている。

 11月23日には、靖国神社(東京都千代田区)の公衆トイレで爆発音がし、金属の不審物が見つかった。警視庁公安部は現場周辺の防犯カメラに写っていた韓国籍の男(27)が関与した可能性があるとみて捜査。男は事件2日前に入国し、事件当日の午後に出国していた。

 今月9日、男は空路で羽田空港から日本に入国。公安部は同日、建造物侵入の疑いで男を逮捕した。

 爆発事件以降、靖国神社も警備体制を強化、警戒に当たっている。

 「なんたることか」。先の大戦後、シベリア抑留経験があり、今も抑留で亡くなった戦友の遺骨収集に参加する大阪府河内長野市の荒木正則さん(91)は、靖国神社の爆発事件に絶句した。

 靖国神社をめぐっては平成13年、ホームページにサイバー攻撃が相次いだほか、小泉純一郎首相(当時)の参拝に憤った中国人の男が境内の狛犬に赤いスプレーで「死ね」と落書きする事件が発生。その後も中国人の男が神門に放火したり、トイレ裏に隠れていた韓国人の男が拝殿に放火しようとしたりする事件が相次いでいる。

 こうした背景には、それぞれの国で執拗に行われている〝反日教育〟の影響があるとみられ、各道府県の護国神社も警戒を強めている。

 大阪護国神社(大阪市住之江区)は、かつて夜間に石を投げられたり、窓ガラスが割られたりする被害に遭った。今回の爆発事件を受けて、大阪府警も警戒を強化。柳沢忠麿宮司は「戦没者を冒涜する罰当たりな行為で、ゆゆしき事態だ」と嘆いている。

 「死んだら靖国で会おう」と誓い合った戦友が眠る靖国神社への参拝を毎年欠かさない荒木さんは「靖国は日本人にとって特別な場所」と指摘。「理由は判然としないが、こうした暴挙を許してはいけないという、われわれ国民の気持ちと姿勢が問われている」と毅然と語った。

写真:ガムが付けられたバンザイクリフの慰霊碑。警備員の目の前で中国人や韓国人の観光客らがガムをつける場面も目撃されている=北マリアナ諸島の米自治領サイパン島(松本宇位里さん提供)

http://www.sankei.com/west/news/151214/wst1512140004-n1.html