2015/12/12 9:53

事務所よりご案内



「立ち机」が教育に効果と。今後の研究の進展に期待します。

《全米の学校に広がる「立ち机」、児童の問題行動解消も》
2015.12.11 CNN

「座り過ぎは健康に悪い」という認識が浸透し、立ったまま作業ができる「スタンディングデスク」を配置した職場は珍しくなくなった。米国では学校でも導入の動きが広がり、児童の問題行動が減ったという報告も寄せられている。

カリフォルニア州サンラファエルで娘を公立小学校に通わせている夫婦は昨年8月、学校に働きかけて4年生の教室にスタンディングデスク25台を導入させた。来年1月までには幼稚園も含めて全校の450人にスタンディングデスクが行き渡る予定。夫婦は非営利組織「スタンド・アップ・キッズ」を創設し、全米の学校でスタンディングデスクの普及を目指している。

これまでの常識だった「常時着席」を見直して、立ったり動いたりする時間を増やす取り組みは全米に広がっている。

バージニア州アレクサンドリアの学校では、高さを調節できる机をいち早く中学校の全教室に導入した。自身も6年前からスタンディングデスクを使っているというスコット・ベイトッシュ校長は、「これまで教育現場では、動かずじっと座って集中するよう生徒たちに指示してきた。だが動けるようにして心地良く過ごせるようにした方が、生徒たちは学業に集中できる」と指摘する。

ニュージャージー州の公立小学校では、授業中に行く必要もないのにトイレに立ったり鉛筆を投げたり周りの子どもに迷惑をかけたりといった問題行動に対応する目的で、スタンディングデスクを段階的に導入した。

その結果、「私語を話したり机の上で物をいじったり教室内を歩き回ったりといった問題行動が驚くほど減った」(同校教員)という。

同校のスタンディングデスクで児童に人気があるのが「フィジェットバー」という機能。机の下部に付いている棒に足を乗せ、周りに迷惑をかけずに動かしたり揺すったりできる。3年生の児童は「フィジェットバーでエネルギーを発散している」と満足そうな様子だった。

子どもにスタンディングデスクを使わせる効果については、まだそれほど研究が進んでいるわけではない。しかしこれまでの研究では有望な結果が出ているという。

2~4年生の児童約300人を対象に1年にわたって実施した調査では、スタンディングデスクを導入した教室では集中度が12%向上するという結果が出た。児童が学業に集中できる時間が1時間当たり7分伸びることになる。集中度は児童が教師の話を聞いているかどうか、発言したり手を挙げたりしているかどうかで測った。

この研究を主導したマーク・ベンデン氏によれば、教員や校長からは、その日の授業のために準備した内容を初めて最後まで終えることができたという反響や、いつも問題行動で校長室に呼ばれていた子どもが来なくなったという反響が寄せられているという。

幼稚園児から高校3年生までを対象にしたベンデン氏の別の調査では、着席デスクに比べて消費カロリーが15~25%増えることも分かった。

英イングランドでは9~10歳児のクラスにスタンディングデスク6台を導入して順番に使わせたところ、クラス全体の着席時間が1日当たり約52分減った。オーストラリアで11~12歳児を対象にした調査でも同じような結果が出るなど、全員にスタンディングデスクが行き渡らなくても一定の効果が示されている。

スタンディングデスクが子どもたちの健康や学業成績に与える影響についてはさらに研究を進める必要がある。それでも「研究が進めば学校や保護者にも、これが学業の改善につながることをもっとよく理解してもらえると思う」と研究者は話している。

http://www.cnn.co.jp/usa/35074813.html