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《中国司法界からも若手判事がごっそりと退職》
2015.02.09 杜父魚文庫ブログ 宮崎正広

■ 通常の判事の七倍の仕事なのに、給料は七分の一、「やってられるか」

中国の司法界が揺れている。正しい判決が出せないので悩みの末、やめているのではない。

あまりにも裁判沙汰が多いのに、収入面で報われないからだ。北京の裁判官の平均給与は月4530元(約9万円)。

弁護士事務所にスカウトされると、年収が30万元(600万円)となる。

2008年から2013年までに北京の裁判所は2053人の若手を雇用したが、そのうち348人がすでに辞職した(南華早報、2015年2月9日)。

江蘇省では同時期に2000人が辞職、広東省でも1600名が辞職した。司法界から若手の大量エクソダスである。こうなると残った裁判官が一年間にかかえる案件は270ケースにのぼるという。まともな判決が期待できる筈がない。

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