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《温室ガス、最大の14億トン…原発停止が影響》
2014.12.05 読売新聞

 環境省は4日、2013年度の日本の温室効果ガス排出量(速報値)は約13億9500万トンで、算定を始めた1990年度以降で最大となった、と発表した。

 東京電力福島第一原発事故後、二酸化炭素(CO2)を出さない原発の停止が続く影響といい、事故前の水準で原発が稼働していた場合、排出量は1億5000万トン近く少ない約12億4800万トンにまで抑えられたとの試算も示した。

 全排出量の9割強を占めるCO2は、前年度比1・5%増の約13億1000万トンで、工場や事業所からの排出量の増加が目立った。消費増税前の駆け込み需要などで粗鋼生産量が増え、東日本大震災の復興工事も本格化する一方、原発が使えず、CO2を多く排出する火力発電をフル稼働せざるを得ない状況が続いたためという。

http://www.yomiuri.co.jp/eco/20141204-OYT1T50138.html