2014/10/29 19:53

《韓国政府、北「陰の存在」幹部出席に驚きの声》
2014.10.28 読売新聞

 【ソウル=豊浦潤一】28日の日本政府代表団との会談に、北朝鮮の特別調査委員会委員長を務める国家安全保衛部の徐大河(ソデハ)氏が姿を見せたことに、韓国政府からは驚きの声が上がっている。

 国家安全保衛部は、反体制活動の監視・取り締まりなどを行う秘密警察。同部副部長の肩書を持つ徐氏の出席について、韓国政府関係者は28日、本紙の取材に、「保衛部は本来、『陰の存在』。幹部が外国との公式会談に姿を見せること自体、きわめて異例で、日本側への配慮では」と指摘した。

 同関係者はさらに、徐氏がこの日、軍服姿で会談に現れたことにも着目。「日本側が『拉致被害者の調査は、軍の協力がなければ進まない』と考えていることを見越した上での対応ではないか。軍服姿は、国家レベルで調査に臨んでいることをアピールするためだろう」と分析した。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20141028-OYT1T50123.html