2014/09/14 23:34

中国経済。いわゆる「おもての数字」でも、ハードランディングへの懸念が高まる数値を発表してきました。

《中国の8月鉱工業生産、伸び率は約6年ぶり低水準 景気減速懸念高まる》
2014.09.14 ロイター

* ハードランディングへの懸念高まる
* 市場からは政策緩和求める声
* 小売売上高は前年比11.9%増、伸び率縮小
* 1─8月の固定資産投資も16.5%増に鈍化

[北京 13日 ロイター] – 中国国家統計局が13日に発表した8月の中国の鉱工業生産は前年同月比6.9%増となり、伸び率は世界的な金融危機に見舞われた2008年以来約6年ぶりの低水準にとどまった。住宅市場の不振がセメントや鉄鋼といった業界の重しとなる中、その他の経済指標も軟化し、景気が急減速するのではないかとの懸念が高まっている。

鉱工業生産の伸び率は市場予想の8.8%を下回ったほか、7月の9.0%から縮小した。

光大証券(北京)のチーフエコノミスト、徐高氏は「8月のデータはハードランディングを示しているのかもしれない。第3・四半期の成長鈍化の度合いは小さくないだろう」と指摘。「金利と預金準備率を引き下げる可能性は高まっている。私としては、利下げの可能性が高いと思う」と述べた。

ANZの劉利剛氏と周浩氏はノートの中で「徹底した政策緩和がなければ、中国の今年の経済成長率は目標の7.5%にとどかないだろう。急速に景気が鈍化すれば、現在進行中の構造改革は危うくなる」として、早期に金融政策を緩和するよう中国当局に求めた。

中国の8月の発電量は前年同月比2.2%減。4年ぶりの減少となり、工業部門大手ユーザーからの需要が弱まっていることが示された。

国家統計局の高級統計師、江源氏は8月の工業生産伸び率が縮小したことについて、新興国を中心とする世界的な需要の低迷が要因だとし、不動産部門の不振が鉄鋼やセメント、自動車の需要を損なっていると指摘した。

一方で、同局の別の統計師、郭同欣氏によると、1─8月の新規就業者数は970万人となり、前年同期よりも10万人強上回っているという。同氏は声明で「一部の指標で変動があるのは当たり前のことだ。現時点で、雇用と物価動向は総じて安定を維持しており、構造調整は引き続き進行している」とした。

その他の8月経済指標も大半が予想を下回った。

小売売上高は前年同月比11.9%増。予想の12.1%増を下回ったほか、7月の12.2%増から伸び率が縮小した。自動車販売の伸び率が特に縮小した。

1─8月の固定資産投資は前年同期比16.5%増と、1─7月の17.0%増から鈍化。予想は16.9%増だった。

1─8月の不動産投資は前年同期比13.2%増。1─7月は13.7%増だった。

1─8月の不動産販売額は同8.9%減。1─7月の8.2%減から減少幅が拡大した。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0RF02T20140914