中国製の使用期限切れ鶏肉を使ったナゲット販売中止。マクドナルドは「チキンマックナゲット」の約2割を輸入。ファミリーマートも。中国製の食品は本当に安全が確保されません。
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《中国製ナゲット販売中止 マック・ファミマ1万店余》
日本マクドナルドは22日、中国の基準による使用期限が切れた鶏肉を使っていた中国・上海の食品会社「上海福喜食品」から、国内で1年間に販売する「チキンマックナゲット」の約2割を輸入していたと発表した。ファミリーマートも「ガーリックナゲット」用に輸入していた。両社は計1万店余で販売を中止し、実際に期限切れだったかどうかを調べている。
上海の食品監督当局と警察は合同調査チームを発足させた。日本の厚生労働省も情報収集に乗り出した。
日本マクドナルドが上海福喜食品のナゲットを販売したことがある店舗は、国内全体の約4割に当たる約1340店に上る。店舗があるのは茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨、長野、静岡の1都10県にわたり、影響が広がった。
約1340店のうち、問題の発覚時点で販売していたのは同じ1都10県にまたがる約500店で、21日から22日にかけて販売を中止した。問題の鶏肉を使用した商品は、このナゲット以外にはないという。
残る約840店に関しては、現時点では上海福喜食品のナゲットを販売しておらず、タイや中国の別の食品会社が生産した鶏肉で販売を継続した。販売を中止した約500店も、タイ製などへの切り替えを進めて23日までに販売を再開する。
日本マクドナルドは、2013年に上海福喜食品から約4300トンのチキンマックナゲットを輸入していた。
ファミリーマートも国内のほぼ全店に当たる約1万店で、今月発売したガーリックナゲットの販売を22日に中止した。東京都と長野、山梨の両県で試験的に始めた「ポップコーンチキン」の販売も中止した。
両社によると、健康被害などの情報は現時点で消費者から寄せられていない。日本ケンタッキー・フライド・チキンは輸入していなかった。
今回の問題は、上海のテレビ報道で20日に発覚した。中国紙、経済日報(電子版)の22日の報道によると、上海福喜食品の責任者は当局の調べに対し、使用期限切れの鶏肉を再利用するのは会社の長年の一貫したやり方で、上層部が指示していたと語った。当局は期限切れの肉を売ることを指示する内容の書類を押収した。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/07/22/kiji/K20140722008613030.html