2014/05/23 6:34

戒厳令を布告したタイ陸軍、21、22日、政府、タクシン派、反政府派など7者の代表を招き、暫定政権の樹立や総選挙の実施を提案、合意の形成が困難となった22日午後4時頃、協議中断を命令、クーデターを宣言。何とも丁寧なクーデターです。流血なき混乱の収束と、民政復帰を祈ります。

《タイでクーデター 閣僚を拘束、憲法停止も》

 タイ全土に戒厳令を布告していた陸軍のプラユット司令官は22日、地元テレビで演説し、秩序の回復に向けてタイ陸、海、空軍、警察が「国家平和維持評議会」を組織して全権を掌握したと発表し、軍事クーデターを宣言した。チャイカセーム法相ら閣僚を拘束、反政府派を主導するステープ元副首相やアピシット元首相も連行されたもようだ。インラック前首相の所在は不明。

 軍は王室に関する条項など一部を除いて憲法を停止し、全土に夜間外出禁止令を発令、全閣僚に22日中に首都バンコクに集まるよう指示した。

 プラユット司令官は21日からバンコクで政府のほか、政府支持のタクシン元首相派や反政府派などの代表を招き、妥協策を模索していたが、協議が不調に終わったことで、クーデターによる秩序の回復が不可欠と判断したもようだ。

 タイでのクーデターは、タクシン政権当時の2006年9月以来となる。

 プラユット司令官は演説で、国民の生命を守るために権力掌握が不可欠だったなどと述べ、国民に平静を保つよう呼びかけた。演説には警察トップや軍首脳ら4人も同席し、権力の掌握を国内外に印象づけた。

 プラユット司令官は20日、タイ全土に戒厳令を布告。21、22日の両日には、バンコクの軍施設に政府、タクシン派、反政府派など7者の代表を招き、暫定政権の樹立や6~9カ月以内の総選挙の実施を提案し、22日までの回答を求めていた。会合にはステープ元副首相も出席していた。

 しかし、英字紙ネーション(電子版)によると、合意の形成が困難となった22日午後4時10分ごろ、プラユット司令官は協議中断を命令。出席者は陸軍当局に連行された。クーデター発表直前、タイ主要メディアは放送を一斉に停止した。タクシン派デモ隊はすでに解散したとの情報もある。

 メディアによると、タイのクーデターは1932年以降で19回目。2006年のクーデターでは国際社会の非難を浴び、政治対立は解消できなかった。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140522/asi14052219500004-n1.htm

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