2014/05/22 7:08

来月のサッカーW杯ブラジル大会。韓国・現代自動車が、ブラジルサッカー連盟に無断でブラジル代表を「広告塔」にした便乗キャンペーン、連盟の抗議を完全無視。ブラジル国内で反感を呼び、反W杯デモの標的に。ルールは守りましょう。以下、記事抜粋。

《ブラジルの反W杯デモでヒュンダイの車が標的になったワケ》

 6月12日に開幕する4年に1度のサッカーの祭典、2014 FIFAワールドカップ(W杯)ブラジル大会。サッカーファンなら誰もが心を躍らせるW杯だが、中にはW杯開催に猛反対している人たちもいる。誰あろう、過去、5度の優勝を誇り、今回も優勝候補の筆頭に挙げられている開催国のブラジル国民だ。

 5月15日には、サンパウロで大規模なデモが行われ、暴動に発展。警官隊が催涙弾やゴム弾を発射し、火炎瓶を所持していた疑いで7人が逮捕された。AP通信などによると、約1500人の活動家がサンパウロの2つの主要道路を閉鎖。古タイヤを燃やしてW杯の開幕戦が行われるスタジアムの周囲を包囲した。その後、一部のデモ隊が暴徒化。韓国・現代(ヒュンダイ)自動車の販売店や銀行の支店などの窓ガラスが割られ、ついに警官隊と全面衝突する結果となったという。

 現代の販売店では展示してあった車がボコボコに破壊され、見るも無残な姿に…。それにしても、なぜ現代が狙われたのか? ブラジルの自動車メーカー別シェアを見ると、Big4と呼ばれる欧米系(フィアット、フォルクスワーゲン、GM、フォード)が高く、現代のシェアは5.7%(2013年度)ほどしかない。今回の被害は、単なるとばっちりではなく、深いワケがあるのだ。

 実は、現代は、ブラジル代表を無断で「広告塔」にした便乗販促キャンペーンを展開しており、これがブラジル国内で反感を呼んでいるのだ。「ヘクサガランティア」と名付けられたキャンペーンは、ブラジル代表が今回のW杯で優勝した場合、新車の保証期間を通常の5年から6年に1年間延長するというもの。「ヘクサ」はポルトガル語で「6」。ブラジル代表が優勝すれば通算6度目となることから、それにちなんだものだ。

 しかし、このキャンペーンは、ブラジルサッカー連盟(CBF)に対して、全く無断で行われたもの。CBFは「知的所有権を侵害している」として広告を取りやめるように抗議しているが、現代側は完全無視を決め込んでいる。さすがは、パクリ、便乗が当たり前の韓国企業といったところか。CBFのオフィシャルパートナーはフォルクスワーゲンで、現代の競合相手だ。CBFをはじめ、ブラジル国民が「厚かましいにもほどがある」と怒るのも当然だろう。

 15日のデモは、他の開催都市、リオデジャネイロやベロオリゾンテ、ブラジリアなどでも行われ、「FIFA Go Home!」などと書かれた横断幕が掲げられた。現代はFIFAの公式スポンサーで、反FIFAの矛先がスポンサーにも向けられた格好だ。

 今年4月に行われた世論調査では、W杯開催に賛成のブラジル国民は48%。一方、反対と答えた国民は41%にのぼり、大会が近づくにつれて反対派が増加傾向にある。問題視されているのは36億ドルにも及ぶスタジアムの建設、改修費用。「賛成」と答えた人の中にも、この金の使い道には疑問符を付けているようで、調査会社によると実に80.2%もの人が、W杯に使われる資金は医療、教育、住宅、交通機関などの公共サービスの改善に使われるべきだと考えているという。
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/140520/scr14052017000010-n1.htm