ネタニヤフ・イスラエル首相来日。イスラエルにとり米国は、自国の生存を左右する重要な同盟国です。しかし今回ネタニヤフ首相は、原爆をホロコーストと共通の苦難と位置付け、逆に中韓の主張する日本の虐殺やら慰安婦やらに全く言及しない、重要な歴史認識を示しました。
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《イスラエル国首相、「日本とイスラエルには共通の苦難」発言が持つ意味》
「ドイツを見習え」というのは、南鮮が慰安婦プロパガンダを引っ提げ、世界に反日世論戦を仕掛ける際の常套句である。ドイツがユダヤ人の大量虐殺、いわゆるホロコーストを歴史的事実と認め、政治リーダーが謝罪と反省の意を表すことを引き合いに、日本の政治リーダーはその姿勢を見習うべきだとする主張だ。
日本がホロコーストと同類、同規模の人権蹂躙、大量虐殺を実際に行った歴史を持つのであれば、ホロコーストの記憶を持つユダヤ人社会の立場としては、当然ながら日本を非難するだろう。ところがそんなことはないのだ。集団的自衛権問題の喧騒の中で、全くと言っていいほど注目されなかった外交がある。イスラエルのネタニヤフ首相の来日だ。
ネタニヤフが来日したのはつい先週の事。安倍首相と12日に会談し、科学技術、エネルギー、農業技術、サイバー・セキュリティや対テロ対策などの分野で連携を強化することを提案した。特に、オリンピックを控えた東京にとって、テロ対策は重要課題だ。安倍首相も興味を示したと伝えられている。そして、翌13日、ネタニヤフ首相は天皇皇后両陛下に拝謁する。
【ネタニヤフ首相夫妻と会見 (ロイター)
天皇、皇后両陛下は13日、皇居・宮殿でイスラエルのネタニヤフ首相夫妻と会見された。
宮内庁によると、首相は「日本とイスラエルには苦難を乗り越えてきた共通点がある」と述べ、ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)と広島、長崎への原爆投下を挙げた。天皇陛下も「ホロコーストは大変痛ましいことでした」と応じた。
東日本大震災発生後、被災地に医療チームを派遣するなどしたイスラエルの支援に対し、陛下は「ありがたく思います」と謝意を伝えた。】
南鮮や支那のシナリオが脆くも崩れた発言だ。ホロコーストの被害者であるユダヤ人の代表が、米国の原爆投下を引き合いに出し、「日本とイスラエルは被害者である」と言明したのだ。ホロコーストと慰安婦問題等々を相対化し、歴史上の蛮行として同一視した場合、このような発言になるはずがない。このネタニヤフ発言に対し、陛下は、「ホロコーストは大変痛ましいことでした」とお答えになった。陛下のご発言を政治利用するのは甚だ不遜ではあるけれども、このやり取りは外交記録に記され、広く共有されるべきものである。
既に色々なブログで取り上げられている話だが、ジャーナリストの大高美貴氏が、前駐日イスラエル大使のエディ・コーエン氏に「アンネ事件、ホロコースト、慰安婦問題」について質問したところ、コーエン氏からはこのような答えが返ってきたという。
【ホロコーストは世界に比類なきものであり、それをほかの国が起こしたということはありえない。ホロコーストはあくまでもナチスドイツの起こしたものである。ましてや慰安婦問題とこのホロコーストを同列に並べるとは言語道断である。
今、新しい冷戦構造の中で多くの国々がホロコーストをプロパカンダのツールとして利用している、ということに日本人は気づかなければいけない。
そして日本人は「それは嘘だ、誰もそんな嘘を信じない」などと言ってる場合ではない。
ありとあらゆる人が自分の持てるすべての力を出し、ネットを駆使して、真実を発信して、この情報戦と戦うべきだ。】
捏造の破綻は何時の日かやってくる。今までの日本は、日本を非難する捏造を主導的に導こうとせず、波風を立てぬ姿勢をとり続けてきたが、そのような姿勢は即刻転換すべきだ。国と国民の名誉がかかっている。外務省は徹底的に戦う姿勢を見せよ。サイモン・ウィーゼンタール・センターのような厄介なユダヤ人組織があることは事実だが、当のイスラエル国家が友好的姿勢を見せるなら、それを利用すべきだ。
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