「美味しんぼ」の鼻血描写は「科学的にありえない」そうです。なお大阪府は岩手県の瓦礫を受け入れましたが、福島県から東京と同じ位離れています。東京都は大阪府の11倍の167,846tを宮城県・岩手県から受け入れましたが、スピリッツ編集部は鼻血を垂らしているのでしょうか。 — 《「科学的にありえない」美味しんぼ鼻血描写で遠藤啓吾・京都医療科学大学長》 京都医療科学大学の遠藤啓吾学長(68)=放射線医学=の話 「低線量被曝が原因で鼻血が出ることは、科学的にはありえない。大量被曝した場合は血小板が減少するため、血が止まりにくく、鼻血が出やすくなるが、血小板が減るのは(がんの死亡リスク上昇が確認されている100ミリシーベルトの10倍にあたる)1千ミリシーベルト以上の被曝をした場合であり、それ以下の被曝では影響がない。住民も福島第1原発で働く作業員も、事故で1千ミリシーベルトを超える被曝をした人はいない。住民の被曝線量は大半が10ミリシーベルト以下。原発作業員の中に、白血球や血小板の数値に異常がある人がいるとは聞いていない。もし低線量被曝の影響で鼻血が出るのだとしたら、一般の人々より被曝線量の高い放射線技師や宇宙飛行士は鼻血が止まらないことになる。福島の人たちは過剰な不安を抱くことなく、安心して生活してほしい」 北海道大学の奈良林直(ただし)教授(原子炉工学)の話 「放射線の影響で鼻血が出たとなると、少なくとも1000ミリシーベルト以上を浴びた可能性がある。炉心に立ち入ったのではなく、福島第1原発を取材しただけで、これほどの放射線を浴びることは考えにくい。作中で『関連づける知見はない』との説明も同時にしているようだが、読み手に微量の放射線の影響ですぐさま体調が悪化するとの誤解を与えかねない表現といえるだろう」 |