2014/05/12 2:09

10日の外相会議緊急声明に続き、11日、ASEAN首脳会議が中国を非難する「ネピドー宣言」を採択した事は、中国の侵略を受ける全ての国を支え励ます成果となりました。中国の恫喝に屈しない安倍外交の成果でもありますが、関係諸国と連携した取組みはこれからです。

《ASEAN首脳、中国を間接非難 武器使用自制求め宣言採択》

 東南アジア諸国連合(ASEAN)は11日、ミャンマーの首都ネピドーで首脳会議を開き、中国公船とベトナム船の衝突で緊張が高まる南シナ海情勢などについて協議し、関係国に自制と武力の不使用を求めることを盛り込んだ「ネピドー宣言」を採択した。

 宣言は南シナ海問題について、「緊張をさらに高めるような行動を控えるよう求める」とした。また、南シナ海の領有権争いの平和的解決に向けた、法的拘束力のある「行動規範」の策定で早期に結論を出すことを要請した。行動規範の協議入りで合意しながら消極的な姿勢を示し続ける中国を、名指しを避けつつも非難する内容となった。

 首脳会議でベトナムは、公船などを投入して圧力を増す中国の姿勢を問題視し、ASEANとしての抗議を明文化するよう求めた。

 しかし、加盟国には議長国のミャンマーを含め、中国と緊密な関係を持つ国も多く、調整は難航。10日に開かれた外相会議での南シナ海に関する緊急声明と同様に、宣言でも中国を直接批判しないことで一定の配慮を加えた格好だ。

 ASEAN議長国のミャンマーのテイン・セイン大統領は閉幕後、記者会見し、ASEANが南シナ海問題などで連携を密にすることを確認したと語った。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140512/asi14051200300001-n1.htm

(関連)
《ASEAN首脳会議 南シナ海、中国へ圧力…G20に代表、支持訴え》
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140511/asi14051120340003-n1.htm

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http://sankei.jp.msn.com/world/news/140511/asi14051121390004-n1.htm