2014/03/27 17:18

《ロシアけん制、NATO軍強化を…オバマ大統領》

緊急に、NATO軍の駐留による主権と領土の保全を必要としている加盟国は、旧ソ連構成国であったバルト3国、特にエストニア、ラトビアです。国内のロシア人比率が高く、ロシアと国境を接しています。ラトビアは、ラトビア人 62.1%、ロシア人 26.9%。エストニアは、エストニア人 69%、ロシア人 25%。リトアニアは、リトアニア人 83.1%、ロシア人 4.8%です。

以下、記事、

 オバマ米大統領は26日、ブリュッセルで、北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長と会談した。

 ロシアのウクライナでの軍事行動により、東欧諸国やバルト3国で安全保障への不安が生じていることを受け、NATOの集団安全保障体制を強化し、防衛態勢が脆弱な国にNATO軍を常駐させる案などを検討することで一致した。

 オバマ氏は会談後、記者団に対し、ロシアのウクライナでの行動によって、北大西洋条約第5条が「すべてのNATO加盟国に死活的に重要になっている」と述べた。第5条は、NATO加盟国が武力攻撃を受けた場合、全同盟国に対する攻撃として、集団的自衛権の行使を規定している。NATO軍を強化し、集団的自衛権を行使できる態勢を整えることで、ロシアをけん制する狙いがある。