2014/03/24 14:54

《14年前発見の卵の殻、鳥類では世界最古の化石》

日本から、世界最古の化石が見つかるとは嬉しいですね。

以下、記事。

 1億2千万年前の卵の殻。鳥類では世界最古となることが分かった(福井県立大学恐竜学研究所提供)

 福井県立大学恐竜学研究所は、同県勝山市の1億2000万年前(白亜紀前期)の地層から鳥類では世界最古となる卵の殻の化石が見つかったと発表した。

 鳥の種類や卵全体の大きさは不明だが、鳥類の進化の過程を知る貴重な手がかりになるという。

 同研究所によると、化石は3点で、いずれも縦、横最大3ミリ。肉食恐竜の卵は、断面が2層で厚さも1ミリ程度あるが、今回の化石は3層構造で0・4ミリと薄く、表面が滑らかな点も含めて鳥類の特徴と一致した。

 1990年に勝山市教委の職員2人が恐竜化石の発掘現場で発見したが、当時は卵の化石に関する研究が本格化したばかりで、詳しい分析をしないまま保管。昨年4月に同研究所が設立され、研究が進められた。

 鳥類の卵は土の中で溶けやすいため国内では化石の発見例がなく、アルゼンチンやモンゴルなどで発掘された8000万年前(白亜紀後期)の化石が最古だった。鳥類の骨の化石は、中国遼寧省の1億6400万年前(ジュラ紀中期)の地層で見つかった「アウロルニス」が世界最古。

 同研究所の東洋一教授は「1億2000万年前に生息していたのは恐竜から進化した直後の原始的な鳥類。その卵が現在の鳥類の卵と構造が似ていることが確認できた」と話している。