2014/03/19 15:08

《プーチン氏「これ以上の企てない」とウクライナに保証》

「われわれはウクライナの分割を望まない。それは不要だ」
「何百万人ものロシア人、ロシア語を話す人々が現在ウクライナに住んでいるし、今後も住み続けるだろう。ロシアは政治的、外交的、法的な手段を通じて常に彼らの利益を守るつもりだ」
ロシアがこの様に行動する事を期待します。

以下、記事抜粋。

 ロシアのプーチン大統領は18日、国会議員と政府当局者を前に演説し、ウクライナ南部にあるクリミア半島のロシアへの編入を決定したと発表した。ただし、ロシアはウクライナの領土に対し、これ以上の企ては持っていないと同国に保証した。

 ウクライナ危機の間のプーチン大統領の公式発言は、常にロシアの行動と合致していたわけではない。ほんの2週間前、同大統領はクリミア編入の計画はないと述べていた。

 プーチン大統領はクリミア編入についての演説で、歴史をさかのぼってロシア帝政時代について言及したり、ソ連という超大国的な地位へのロシア人のノスタルジアに訴えた。同大統領は、「歴史的にロシアの土地」ながら現在はロシア国境の外にある地域にロシア少数民族やロシア語を話す人々が大勢いると指摘、ロシアはそうした人々の側に立つと強調した。

 プーチン大統領は「人々の心と意識の中で、クリミアは常にロシアから譲渡不可能な土地だったし、今後もそうだろう」と述べ、ソ連がクリミアをウクライナに移管した1954年の決定は、「あからさまで不法な措置」だったと断罪し、当時施行されていた法律にも違反していたと述べた。

 また、クリミアをウクライナの支配下に置いていれば、ロシア黒海艦隊の本拠地であるセバストポリはいずれ北大西洋条約機構(NATO)の港と化すだろうと警告した。

 ロシア軍は過去2週間にわたってクリミアを占領しているが、プーチン大統領は演説で、ロシア部隊をクリミア以外のウクライナ国内に進攻させる計画はないと述べた。しかし、ウクライナの親西欧的政権については、「ネオナチと反ユダヤ主義者」に支配されており、非合法的だとの非難を繰り返した。

 同大統領はウクライナの国民に対し、「あなた方を脅かすためにロシアはクリミア編入の次はその他の地域だと主張する連中を信じてはいけない」と呼び掛け、「われわれはウクライナの分割を望まない。それは不要だ」と語った。

 そして「何百万人ものロシア人、ロシア語を話す人々が現在ウクライナに住んでいるし、今後も住み続けるだろう。ロシアは政治的、外交的、法的な手段を通じて常に彼らの利益を守るつもりだ」と強調した。