《北朝鮮債務1兆円解消を承認 ロシア下院》
1兆円の債務棒引きとは大きな決断です。残り1千億円規模でどの様な共同事業をロシアが北朝鮮国内で行うのか。北朝鮮は経済的に助かり、ロシアは影響力を及ぼすカードを手に入れました。対中関係が緊張している金正恩政権の延命の材料となりました。
以下、記事。
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ロシア下院は18日、北朝鮮がソ連時代から抱える総額約110億ドル(1兆1千億円)の対ロシア累積債務を解消する両国政府間合意を承認した。インタファクス通信が伝えた。
それによると、ロシアは北朝鮮の債務を90%削減。残りを20年間無利子で、北朝鮮での保健、教育、エネルギー分野での事業に充てることで解消する。事業内容は両国の合意に基づいて決定される。両国による共同事業を想定しているとみられる。
両国は債務問題をめぐる交渉を、中断を挟みながら20年近く継続し、2011年に故・金正日総書記とメドベージェフ大統領(当時)が東シベリア・ウランウデで行った首脳会談で、解決を目指す方針で一致。これを受けて12年、両国は債務を解消する政府間合意に署名した。