《米軍優位の消滅で日本は… 中国に傾きつつある西太平洋の軍事バランス》
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20131212/dms1312120719005-n1.htm
私は都議時代を含め、繰り返し、尖閣への自衛隊駐留を訴えて来ました。我が国の対応は、常に「荒立てない」「先送り」でしたが、それは事態を一層悪化させ、対処を一層困難にしていくだけであることは明白です。
20世紀初頭、シベリア鉄道の完成の前に帝政露西亜の侵略の阻止に立ちあがった様に、主権の維持と領土の防衛のため、2020年よりできるだけ前に、中国の防空識別圏設定に世界が懸念を示している今こそ、尖閣諸島に環境レンジャーでも良いので常駐させるべきだと強く主張します。
以下、同記事より抜粋。
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米議会の軍事諮問委員会ともいえる米中経済安全保障検討委員会は先頃、「2020年までに中国が西太平洋に大規模な海上艦艇と新鋭駆逐艦を大幅に増強し、アジア太平洋における軍事バランスが大きく変わり始める」と警告した。
この委員会の警告は、毎年1回、米議会に対して行われている。これまでも中国の海軍力やミサイル戦力の増強について警告をし続けてきたが、「西太平洋での軍事バランスが大きく変わる」と明確に指摘したのは初めてだ。
しかも、この報告は、「西太平洋での米国の軍事的優位が消滅しつつある」としている。中国が軍事力増強の基本としている太平洋・ハワイの西経135度以降を中国の海軍力の支配のもとに置くという考え方を明確に示し、その時期を2020年と想定したことは、ワシントンの軍事関係者に衝撃を与えている。
「米国は、これまで中国の太平洋における海軍力の増強に対応して常に新しい戦略を構築してきた。だが、財政赤字もあり、今後は中国の太平洋における軍事力増強に呼応して、米国の軍事力を拡大するというわけにはいかなくなった」
こうした状況に対して、米議会が軍事的増強を全く考えていないということは数年後に日本を取り巻く新しい軍事的状況が出現することを意味している。日本はいや応なく、独自の軍事力増強を迫られることになる。