2013/12/15 20:51

《「国際会議で中傷」と批判=安倍首相に対し中国》

さりげなく中国は下りました。

中国外務省の洪磊・副報道局長は14日深夜発表の談話で、我が国の安倍首相を批判しつつ、中国の防空識別圏について「各国(民間)航空機の飛行の自由は影響を受けない」と主張した、との事です。

実は、これは、先月23日に中国国防省が東シナ海に「防空識別圏」を設定したと発表した時の「声明」と識別規則を定めた「公告」の内容と異なります。

先月23日の公告では、「(中国の)東シナ海防空識別圏を飛行する航空機は、国防省の指令に従わなければならない」とした上で、「指令を拒否したり従わなかったりした航空機に対して中国の武装力は防御的緊急措置を講じる」と明記。防空識別圏をあたかも領空であるかの様に主張していました。

ところが国際社会の予想外の強い反発を受けたからでしょう、国際ルールを超える権利の主張を「棚上げ」にしました。
しかし、国際情勢次第では、いつまた「棚下ろし」してくるか分かりません。全く油断も安心もする訳にはいきません。
そしてもちろん、尖閣に識別圏を設定している問題は依然として残っています。

[また防空識別圏の設定に関しても「国際法や国際慣例にかなうもので、各国(民間)航空機の飛行の自由は影響を受けない」とした上で「日本はこの問題で下心を持って中国に対して事を起こそうとしているが、日本のたくらみは失敗に終わるはずだ」と訴えた。]