ファイアリークロス礁(永暑礁)は、本来、満潮時に水面下50cm~1m以下に没する干出岩があっただけの暗礁であり、人工島を築いても領土にはなりません。
そしてこの暗礁を含む新南群島(スプラトリー諸島)は、無主の地を我が国が平和裏に領有し、サンフランシスコ講和条約で放棄させられましたが、帰属先は未定です。将来の法的地位は住民投票により決めるべきものですが、その住民とは入植していて退去させられた日本人であるはずです。
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《【南シナ海情勢】中国、スプラトリー諸島飛行場に試験飛行・着陸 ベトナムは非難声明》
2016.01.03 産経新聞
2015年9月3日に撮影されたスプラトリー諸島のファイアリークロス礁。3千メートル級の滑走路が確認できる(戦略国際問題研究所提供、ロイター)
【シンガポール=吉村英輝】ベトナム外務省のレ・ハイ・ビン報道官は2日、中国が南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島にあるファイアリークロス(同・永暑)礁に造成した飛行場への試験飛行を行い、航空機を着陸させたとする非難声明を出した。ロイター通信が伝えた。
中国はベトナムと領有権を争う同礁に3千メートル級滑走路の飛行場を造成。同報道官は飛行場について、「中国が不法に建設した」と指摘した上で、試験飛行は、中国の習近平国家主席が昨年11月のベトナム訪問で、最高指導者のグエン・フー・チョン共産党書記長と南シナ海問題を「適切に処理する」と合意したことに「逆行する」と批判した。
ベトナムは近年、中国がスプラトリー諸島の岩礁を埋め立てて軍事拠点化しているのに対抗するため、米国や日本などと安全保障分野での連携を強めている。
http://www.sankei.com/world/news/160103/wor1601030005-n1.html
https://www.facebook.com/koichiro.yoshida.jp/posts/532385870262287