中国、南シナ海でまた環礁を占拠。米国が大統領選挙の予備選で動きが取れないだろうと見越して、また一つ環礁の不法占拠の既成事実化に踏み出した様です。
2014年頃から中国が南シナ海で続けている一連の人工島造成と軍事基地建設に対し、私は、我が国は、軍事転用可能技術・戦略物資の輸出規制を皮切りに経済制裁の発動を警告しつつ、強硬に抗議を行うべきだと考えています。
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《【緊迫・南シナ海】フィリピン当局、環礁“占拠”の中国船を調査 グレーと白に塗られた船体、公船か?》
2016.03.02 産経新聞
【シンガポール=吉村英輝】南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島のジャクソン環礁の周辺海域で、2月から中国船が5隻常駐し、フィリピン漁船が追い払われるなどしていることが分かった。2日付のフィリピン紙スター(電子版)が報じた。
同環礁は、フィリピンが実効支配するナンシャ島と、中国がフィリピンから実効支配を奪って人工島化し3000メートル級の滑走路を建造中のミスチーフ礁の中間に位置する。パラワン島などからのフィリピン漁民が伝統的に漁場にしてきたとされる。
中国船による新たな環礁の“占拠”が確認されれば、フィリピンをはじめ関係国の反発は必至だ。フィリピン軍報道官はロイター通信に、「報告を受けており、事実関係を確認中」としている。
同環礁内に入ろうとした際に中国船に追い掛け回されたと訴える漁民もいる。中国船はグレーと白色に塗られ、居座りを続けているという。中国海警局などの公船とみられる。
フィリピンが、南シナ海における中国の領有権主張は不当として提訴している常設仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)では、今年5月にも判断を示す見通し。中国は判断を無視する構えで、提訴は「政治的挑発だ」(外相)として、フィリピンへの圧力を強める姿勢を示している。
http://www.sankei.com/world/news/160302/wor1603020051-n1.html
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《【緊迫・南シナ海】米国防長官、中国の軍事拠点化に対抗措置を警告》
2016.03.02 産経新聞
カーター米国防長官は1日、サンフランシスコで講演し、南シナ海で実効支配を強める中国の「好戦的な行動」に懸念を表明、中国が軍事拠点化を追求すれば「それに見合う結果を伴う」として対抗措置を取ると警告した。
対抗措置の詳細には言及しなかったが、南シナ海の島々の周辺に米艦船を派遣する「航行の自由」作戦を継続する意向をあらためて表明。地対空ミサイル配備などの動きが偶発的な衝突の危険性を高めているとした上で、一方的な現状変更を「容認しない」と述べた。
カーター氏はまた、中国やロシアがサイバー空間で窃取行為などに関与していると批判。中国に関しては、電子書籍の販売について外資参入を禁止するなどの規制強化で「国際的なルールを書き換えようとしている」と指摘した。(共同)
http://www.sankei.com/world/news/160302/wor1603020031-n1.html
https://www.facebook.com/koichiro.yoshida.jp/posts/553530931481114