12/21/2016 09:54:57 PM

中国経済、銀聯カードの発行を停止するまでに悪化。中国マネーに縋る為に国が侵されてもひれ伏すべきと説いてきた人達に従うべきでない事が、そろそろ分かってきたのではないでしょうか。

《「いまごろになって『遅い』って」気がしますがね。
 中国、銀聯カードの発行を停止。いよいよリスク切迫》
2016.12.21 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」

 12月20日、中国人民銀行と中央銀行監査委員会は、銀聯カードの新規発行を停止すると発表した。
 銀聯カードとはいわゆる「デュアル・カレンシー」カードで、海外でも使える。わかりやすく言えば、中国で買い物ができるうえ、日本に来ても使える。中国人の爆買いの武器はこれである。

 銀聯カードの2015年の売り上げは7兆9000億元(邦貨換算118兆円強)
 ヴィザ、マスターカードに連携しており、過去十四年間に中国工商銀行、建設銀行、商業銀行、浦東開発銀行などが発行してきた。
 現在流通しているカードは一日の上限が決められているが、期日まで使える措置もとられた。

 消費を冷やすことは景気後退につながるが、中央銀行は外貨流出を深刻に恐れており、同時に人民元の大下落を回避したいとしている。
 現実には人民元の対ドルレートは6・2から6・95まで下落しており、7・0台突破は時間の問題となっている。
 日本円で置き換えてみると、一人民元が22円から15円に下落した。

 「短期的一時的な措置である」と周小川人民銀行総裁は通貨下落の回避が目的と説明したが、「すでに為替介入に8000億ドルを投入している」(ニアル・キンバリー氏のサウスチャイナモーニングポスト、12月21日のコメント)。
 にもかかわらず下落傾向に歯止めがかかっていない。

 過去一年公式統計だけで7280億ドルが中国からオフショア市場へ流出し、とくに第三四半期だけでも2460億ドルが海外へ逃げた。

 市場関係者は『二年以内にあと20%下がる』と予測する向きが多いが、中国人民銀行がもっとも恐れているのはFEDの利上げである。状況は一段と深刻化している。

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