明神礁、海底噴火の兆候。西之島の様に島に育つと良いですね。
ベヨネース列岩については、私が都議であった時に、和名を付けるとともに個々の岩に名前を付ける様、当時の石原都知事に質疑しています。
都議会史上、初めてベヨネース列岩について行われた質疑でした。
石原知事は「責任を持ってやりたい」と答弁されましたが、残念ながら命名の前に都知事を辞められ、新党を立ち上げられました。
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《ベヨネース列岩 断続的に海面変色 熱水噴出が原因か》
2017.03.28 NHK
伊豆諸島の青ヶ島の南にある海底火山、ベヨネース列岩で、熱水の噴出が原因と見られる海面の変色が断続的に発生していることがわかりました。気象庁は、今後、小規模な海底噴火が起きる可能性があるとして、噴火警報を継続し、周辺の海域では警戒するよう呼びかけています。
伊豆諸島の青ヶ島の南南東およそ65キロの海域にある海底火山、ベヨネース列岩では、今月24日の海上保安庁の上空からの調査で、海面の変色が確認され、気象庁が噴火警報を発表しました。
海面が変色していたのは、ベヨネース列岩の一部で過去に繰り返し噴火が起きている、明神礁と呼ばれる水深が50メートル程度の浅い岩礁で、25日に海上保安庁が改めて調査したところ、再び明神礁で海面の変色が確認されました。
海面の変色は、観測を始めたときには見られませんでしたが、しばらくすると変色し始め、直径200メートルから300メートルにまで広がったあと、1時間ほどで消えたということです。
気象庁は、熱水が海底から噴出していることが原因と見られるとしたうえで、変色は断続的に発生しており、今後、小規模な海底噴火が起きる可能性があるとして、ベヨネース列岩の噴火警報を継続し、周辺の海域では海底噴火に警戒するよう呼びかけています。
また、海上保安庁も航行警報を継続し、付近を航行する船舶に注意を呼びかけています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170328/k10010927631000.html
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《東京都議会 予算特別委員会 吉田康一郎質疑(抜粋)》
2012.03.15 東京都予算特別委員会
「領土の保全について」
〇吉田委員
次に、島の保全、領土の保全についてお伺いいたします。
(パネルを示す)東京都が所管する島嶼と、その島嶼群を基点として広がっている排他的経済水域の重要性について、沖ノ鳥島の問題を含め、私は五年前の平成十九年十二月と一昨年の二十二年十二月の一般質問において、知事にお聞きをさせていただきました。
海洋国家日本の近海は、いうまでもなく、海底資源など、豊かな可能性を有しています。しかし、最近、急速に経済力と軍事力をふやし、覇権主義を隠そうともしなくなった共産党一党独裁の中国が、東シナ海、南シナ海のみならず、我が国の伊豆諸島を起点に、小笠原、グアム、サイパンからニューギニアに至る線を勝手に第二列島線などと呼んで線引きをし、ここを自国の管制する海域とするアンチアクセス・エリアディナイル、接近阻止・領域拒否、A2ADという海洋戦略を掲げ、この海域での調査活動を繰り返し、軍事演習を拡大しています。
一方、我が国政府は二〇〇九年、海洋資源確保などの観点から、排他的経済水域の重要性が高まっていることを踏まえ、排他的経済水域の保全、管理強化に乗り出し、その水域の基点となる離島を安定的に管理、保全するとした基本方針を策定し、対象となる全国九十九の島のうち、地図や海図に名称が記載されていなかった四十九の島について、命名作業を進めてきました。
昨年五月、これまで名前のなかった島のうち、地元での呼称がある十の島について名称を決め、今月二日には沖縄尖閣諸島の久場島周辺の北西小島、北小島、北東小島、あるいは大正島周辺の北小島を初め、三十九の島々に名前をつけました。この中には、伊豆諸島や小笠原諸島といった東京の十六の島々も含まれています。
ちなみに中国は、横暴にもこの命名に抗議し、これに対抗して翌日、尖閣諸島に附属する小島など七十一の島に独自の命名を発表しました。盗人たけだけしいとはこのことでありますが、今回の我が国政府の名前のない離島の名称の決定は、我が国の領土、領海、経済水域の保全と国土の防衛のため、国際法上も非常に意味のある重要な行為であると受けとめています。
さて、伊豆諸島の青ヶ島の南六十五キロにありますベヨネース列岩、この島でございます。上から見ると、こういう列になった岩、そして横から見ると、このように本当に列になった岩、名前のとおりでございます。このベヨネース列岩は、三個の烏帽子形の岩と数個の岩礁から成る面積約一万平米の島でございますけれども、我が国の排他的経済水域を連担させる、こうずうっと伊豆からつなげる、重要な基点になっています。さらに南の須美寿島とは五十三キロ離れており、まさに絶海の孤島でございます。
私が平成二十年三月に環境・建設委員会で質疑をした際、このベヨネース列岩のすぐ近くにあるベヨネース海丘では、一トン当たり金二十四グラム、銀千二百七十五グラム、銅、鉛、亜鉛などを含め、さまざまなベースメタル、レアメタルを含む、規模も品位も東北の黒鉱鉱山に匹敵する海底熱水鉱床が発見され、ベヨネース列岩は海洋資源確保のための重要な離島であることが確認されました。ちなみにその鉱床は白嶺鉱床と命名されています。
ベヨネースの名称は、十九世紀半ばのフランスの軍艦「バイヨネーズ」が発見したことに由来するとのことで、今回の国による離島の名称の決定に当たっては、国からの照会に対し、都は、ベヨネース列岩との名前のみ回答し、既に名前がついているものとして除外されています。
しかし私は、複数の島の総称として列岩という名称があるだけでは、極めて不十分、弱いと考えます。一つ一つの島にも名前をつけるべきであります。
そもそもベヨネースという名前にも問題があります。我が国の領土でありますから、いつまでも外国の軍艦の名前にしておくのではなく、日本語に由来するしっかりとした名前をつけるべきであります。
地名の命名は、地元の自治体からの要望を受けて国が決定するとのことでありますが、確認をしたところ、このベヨネース列岩は歴史上の経緯もあって、現在の法律上の解釈では、八丈島にも青ヶ島にも属さない、東京都直轄の位置づけとのことであります。そうであるならば、名前をつける立場にある都が、一つ一つの岩に名称をつけるべきですし、その行為こそが、我が国の領土と権益を保全する上で非常に重要だと思います。
このベヨネース列岩は、周囲海域が波浪の強い海域で、波浪の巣だということで、別名ハロース島、ハロース岩といわれているそうです。そして、気象庁と海上保安庁の資料にも、三個の烏帽子形の岩礁と数個の小岩礁から成るとございます。
そこで、この島々を、例えば波浪巣列岩という名称を与え、三つの烏帽子型の岩について、北烏帽子岩、中烏帽子岩、南烏帽子岩、小さな岩礁については、国の命名法に倣って、東小岩、西上小岩などとすればよいのではないかという提案をさせていただきます。
広く都民に名称を募集し、知事を長とする、市町村合併のときのような選考委員会を設けて検討していただいて、この東京都の、かけがえのないこの離島に名前をつけていただきたいと思います。
今回、国が命名した島々には、尖閣諸島の附属の岩礁を含め、このベヨネース列岩の岩礁よりもっと小さな島に名前をたくさんつけているんです。多数含まれているんです。
今回の政府による離島の命名への取り組み、中国の横暴な命名行為に対する意見も含めて、このベヨネース列岩の各島への命名についての、知事の率直なご見解を伺います。
〇石原知事
大変大事なご提言で、全く賛成であります。
東京都下になりますが、神津島の西南の関東有数の漁場であります銭洲という群島があります。もちろん、無人でありますが、ここにもダルマ、小ダルマ、ヒラッタイとか、一つはネープルスという、イギリスの駆逐艦が座礁して沈んで、残骸が残っていますけれども、その名前がついておりますが、いずれにしろあそこは銭洲という名前で呼ばれていて、ちっちゃな岩にそれぞれ名前がついております。
当然、私は提言のとおり、東京都下にあります日本の確固たる領土にきちんとした名前をつけること、これはそこへ余り漁師は行かないんですけれども、地元の人たちの意見を聞いて、今ありました俗称もあるようですから、そういうものをうまくもじって名前をつけることは大賛成でありまして、責任を持ってやりたいと思います。
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