2013/10/18 1:48

《首相、靖国参拝見送りへ 秋季例大祭、真榊を奉納》
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131017/plc13101711540012-n1.htm

《安倍首相の靖国供物奉納に「深い憂慮と遺憾」 韓国外務省》
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131017/kor13101720250003-n1.htm

《中国外務省 靖国不参拝でも供物奉納に反発》
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131017/chn13101720260003-n1.htm

[韓国外務省報道官は17日、(中略)「安倍首相が過去の侵略戦争を美化し、戦犯を合祀(ごうし)している靖国神社にまた供物を送ったことに、韓国政府は深い憂慮と遺憾を表明せざるを得ない」と述べた。]
[「韓国など周辺国に配慮した結果だという意見には同意できない。韓国国民すべてが同じ考えだと思う」と付け加えた。」

[中国外務省の華春瑩報道官は17日の定例記者会見で、安倍晋三首相の靖国神社への供物奉納について、「改めて日本側に対し、侵略の歴史を適切に正視、真摯に反省し、アジアなど被害を受けた国の人民の感情を尊重し、適切に問題を処理するよう促す」と反発し、安倍首相本人による参拝を控えたことは評価しない姿勢を示した。]

我が国総理大臣は、靖国神社参拝が政治問題化されている現状を打破し、将来静穏に参拝する環境を整えるため、中韓両国が不当な圧力をやめるまでは、8月15日の参拝を行うべきです。

そもそも1985年から始まった中韓の靖国神社参拝への非難自体が、我が国の弱体化、従属化を主眼とした理不尽なものであり、どの様な譲歩によっても「問題の解決」に至ることはありません。今回の中韓の反応は、正にそれを示しています。

参拝が外交カードになる、との主張も耳にしますが、戦死者への感謝と慰霊の心と行為を取引可能な「やめられるもの」として扱う、等という行為自体が、国家としての倫理性の崩壊を意味し、独立国としての尊厳を失うものであり、中韓の狙いも正にそこにあります。

参拝の見送りは、事態の解決に近付かないどころか、不当な圧力をかける者に、あらぬ期待と利益を得させるという意味で有害です。振り込め詐欺への対応が、金額の交渉ではなく「拒否する」という選択しか有り得ないことと同様です。
今回、「戦後レジームからの脱却」の機会を、また一つ逃しました。