《【阿比留瑠比の極言御免】なぜ日本人慰安婦には無関心なのか》
「慰安婦の多くが日本人だったことはどう考えるのか。今後は、日本人も一時金の支給対象とするつもりはあるのか」
「すると、それまで能弁だった村山氏は『うっ』と言葉に詰まったきり、何も答えられなかった。同胞の元慰安婦のことなど、それまで意識になかったのだろう。」
慰安婦の強制連行など、ありません。
以下、記事抜粋。
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今回は、同様に情報公開請求で入手した外務省による想定問答の「矛盾」を指摘しておきたい。
A4判30枚、計24問について予想される質問と模範解答を記した文書では、こんな質問が記されていた。
「(河野洋平)官房長官談話においては、朝鮮半島出身の従軍慰安婦の募集などについて特記されているが、朝鮮半島と他の地域との間で慰安婦の募集形態などに相違があったのか」
これに対する答えはあっさりとしたものだった。
「朝鮮半島と他の地域との間で、慰安婦の募集形態などに特段の差があったとは考えていない」
現代史家の秦郁彦氏によると、慰安婦の約4割は日本人で、朝鮮半島出身者は約2割だった。想定問答に依拠すると河野談話は、理屈の上ではこの日本人慰安婦についても募集の強制性を認めたものだとなる。
だが、進んで慰安婦になった者は少ないにしろ、日本で官憲(警察官や役人)が慰安婦の強制的な募集に直接加担した悪辣(あくらつ)な事例があったと、これまで耳目にしたことがない。
日本がそうであるならば、想定問答が「募集形態は同じだった」と明言する朝鮮半島でも、そんなことはなかったとしなければおかしいが、河野談話の趣旨は明らかに異なる。
筆者は12年10月、元慰安婦に一時金(償い金)を支給するアジア女性基金の理事長だった村山富市元首相にインタビューし、こう問いかけたことがある。
「慰安婦の多くが日本人だったことはどう考えるのか。今後は、日本人も一時金の支給対象とするつもりはあるのか」
すると、それまで能弁だった村山氏は「うっ」と言葉に詰まったきり、何も答えられなかった。同胞の元慰安婦のことなど、それまで意識になかったのだろう。