《中国に匹敵、インドの大気汚染深刻…病院には列》
インドの大気汚染も問題です。
以下、記事抜粋。
—
インドの大気汚染が中国に匹敵する深刻な事態となっている。
首都ニューデリーでは昨年11月~今年1月の3か月で、発がん性のある微小粒子状物質(PM2・5)濃度が月平均250マイクロ・グラム前後を記録。1日平均では世界保健機関(WHO)基準の24倍となる600マイクロ・グラムを超す日もあった。危機意識の低い政府や自治体は具体的な対策を示さず、国民の健康が脅かされている。
インドの公的調査機関「科学環境センター」は大気汚染の最大要因を車の排ガスと分析する。2000年代に経済が急激に発展して車を持つ国民が急増し、ニューデリーの行政当局によると、車両登録台数は年約50万台のペースで増え、現在、810万台に上る。渋滞の慢性化も排ガスの増加に拍車をかけている。
逼迫(ひっぱく)する電力需要に対応する火力発電での石炭使用なども影響が大きいとしている。米エール大とコロンビア大の調査「環境パフォーマンス指数2014」は、インドは中国と並び、PM2・5濃度の高さで「世界最悪レベル」と指摘する。
ニューデリーの冬は近年、北京など中国の都市と同様の「濃霧」に包まれるようになった。内陸で風が少なく、PM2・5など有害物質を含む大気が滞留するのが原因だ。空港の離着陸便の欠航や遅延は常態化し、車の運転にはフォグランプが必要。だが、自転車や徒歩で移動する人たちにマスク着用の習慣はない。