《市教委が稚魚飼育成功、絶滅危惧種ネコギギとは》
天然記念物の稚魚飼育成功。素晴らしい事です。
以下、記事抜粋。
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国の天然記念物で、絶滅危惧種の淡水魚「ネコギギ」の保護、増殖に取り組んでいる三重県いなべ市が、54匹の稚魚の飼育に成功した。
事業に協力している志摩マリンランド(志摩市)は「今後の増殖に展望が開けた」と評価している。
県教育委員会によると、県内でネコギギの生息が確認されているのは、員弁川、雲出川、櫛田川、宮川、鈴鹿川の5水系。このうち員弁川、鈴鹿川水系は絶滅に近い状態にあるという。
今年度は、できる限り自然に近い状態で飼育する方針を立て、水槽内の水温を市内の川の季節変化に合わせて調節。エサは12年度の冬から試している天然のカワムシ(水生昆虫の幼生)を与えた。巣の中に緩やかな流れができるようにし、繁殖期の夏場には、生息地の川の水を水槽に入れて繁殖を促した。
その結果、昨夏にはホルモン剤を投与せず、3ペアから54匹の稚魚が誕生し、今も順調に育っている。
市教委では来年度以降も安定的な産卵、孵化の技術確立を目指し、1ペアから数百匹の稚魚が育つようになれば、生息地への放流も検討するという。