《【ウクライナ情勢】東部でも露の軍事介入に懸念高まる ドネツクなどで衝突、死亡者も》
ドネツク、ハリコフで死亡者が出たというのは、大変深刻です。
以下、記事。
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ロシアに隣接するウクライナ東部で、親露派とウクライナ暫定政権派のデモ隊が衝突するなど混乱が拡大している。ロシア側がウクライナ南部クリミア自治共和国に続き、東部にも軍事介入するのではないかとの懸念が日増しに高まっている。
ロイター通信は14日、東部ドネツクで13日に起きた親露派と暫定政権を支持する親欧米派の衝突で、暫定政権派の右派政党活動家の男性(22)が死亡、約50人の負傷者が出たと報道。衝突は親露派が仕掛けたものだとする現地ジャーナリストらの証言も伝えた。
さらに、東部ハリコフでも14日、ロシアの民族主義者が関係した衝突があり、2人が死亡、5人が負傷したと報じられている。
ロシアのラブロフ外相はドネツクの衝突を受け、ウクライナ暫定政権が統治能力をすでに失ったと断定、「ロシア政府には、ロシア系住民の生命と財産を守る責任があり、彼らを保護する権利を留保する」との声明を発表した。
しかし、暫定政権が任命したドネツク州のタルタ知事は「デモ隊には、ウクライナとは無関係な活動家が多数含まれていた」と述べ、ロシアが東部に多数の活動家を送り込み、混乱を引き起こし、それを口実に軍事介入しようと画策していると強調。「(ラブロフ氏の)声明は客観性を欠いており、実態をねじ曲げている」と批判した。
一方、ロシア軍は、ウクライナとの国境付近で空挺(くうてい)部隊を含む大規模演習を継続中。ウクライナ軍も東部などで演習を開始し、部隊をロシアとの国境付近に移動させている。暫定政権のトゥルチノフ大統領代行は14日、侵略には武力で防衛する準備があるとの姿勢を示した。