「リアリズムと防衛を学ぶ」というブログで、「軍隊のない国は、なぜ非武装でいられるのか?」という題で、軍隊を持たない国の存立の要件と実態について簡要にまとめています。「国」とは言っても我が国とはあまりに異なる状況が理解できます。
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《軍隊のない国は、なぜ非武装でいられるのか?》
■ 「軍隊のない国家」は意外と多い
■ 貧乏長屋には泥棒も入らない
■ あまりにも小国過ぎて、大国に保護されるしか手がない
■ 軍隊をもったら瞬殺される運命
■ 戦争になったら、非武装国はどうするのか?
■ 非武装で中立だったのに、世界大戦に巻き込まれたルクセンブルク
■ 味方に占領されたアイスランド
■ 軍隊をもたない国家は、運命を他国に任せる
■ 占領を免れた国々
■ 軍隊を持たないことは、運命を手放すということ
軍隊を持たない国は、非武装以外にろくな選択肢を持っていない小国であり、また小国であるがゆえに守るべきものが少ない国々です。また周辺に比較的まともな大国がいて、その保護下に入れる国ばかりです。彼らは、だから、非武装であってもそうそう悪い実態に陥らないで済むのです。
そのような環境にない、守るべきもの、失うべきものを多く持つ国は、だから自前の防衛力をもっています。それによって国民の生命、権利、財産、国土などを守り、大国の意向や国際情勢の好きにされないためにです。
アンリ・ギザン将軍の言葉を借りるなら、防衛力を持つということは、自らの運命をその手に守るということです。ならば非武装でいるということは、自らの運命を手放し、流れに身を委ねるということなのです。
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