韓国が割譲を要求している対馬。韓国人観光客の為、「朝鮮通信使行列」を再開。私は「国境地域特別措置法」を制定し、他国が領土要求している地域について、当該国人による不動産の取得の禁止、事業・政治活動等の禁止・制限等を行うべき、と提案しています。 — 《道理より「観光客」 朝鮮通信使行列、対馬で苦渋の再開 仏像未返還のまま…》 2014.08.03 産経新聞 対馬(長崎県対馬市)で盗まれた仏像が韓国で発見されながら返還されない問題で、昨年中止された夏の日韓交流行事「朝鮮通信使行列」が3日、2年ぶりに実施される。仏像が返還されない状態で「再開すべきでない」との批判も多いが、主催者は韓国側とのビジネスを優先した。背景には、観光業を中心に韓国とは切っても切り離せない関係という事情がある。 6月12日、対馬市商工会厳原支所(対馬市厳原町)で、島最大の祭り「対馬厳原港まつり」(8月2、3日)の役員会が開かれた。「今年は行列を復活したいと思います」。祭りのメーンイベント「朝鮮通信使行列」を企画・運営する行列振興会の代表者が、役員約20人を前にこう切り出したが、反対意見は出なかった。 朝鮮通信使行列は、江戸時代、李氏朝鮮から対馬藩を経由し、江戸に向かった外交使節団を再現する行事だ。韓国から舞踊団や高校生らを招き、島民と合わせて約300人が伝統衣装を身にまとい、島の中心部を練り歩く。 行列振興会事務局を務める市観光交流商工課の職員は「朝鮮通信使は、対馬にとって重要な歴史の一場面です。別に韓国を褒め称えるわけではない。今年は、祭りが50周年を迎えることもあり、盛り上げるために再開してほしいという市民の声も多かった」と強調する。大型の台風12号の影響で行列中止が懸念されるが、関係者は開催を心待ちにしている。 祭りの主催団体は昭和55年、目玉企画として朝鮮通信使行列を導入した。63年には朝鮮民謡の名前である「アリラン」を祭りの名称に加え、「厳原港まつり対馬アリラン祭」として開催してきた。 しかし、平成24年10月の「仏像事件」で、祭りのあり方は一変した。 対馬・観音寺の仏像「観世音菩薩坐像」(県指定有形文化財)が、韓国人窃盗グループに盗まれ、韓国内で押収された。ところが韓国仏教界などが「倭寇に略奪されたものだ」と主張。韓国・大田地裁はこの言い分を認め、返還を差し止める仮処分を出した。 この事件で、島民の対韓感情は悪化した。祭りの主催団体は抗議の意を示すため、行列を中止した上、祭りの名称から「アリラン」を削除した。 今年も引き続き、アリランは名乗らないが、朝鮮通信使行列はわずか1年で復活させた。行列開催で協力している韓国の団体「釜山文化財団」が韓国政府に仏像返還を働きかけてくれたことに応え、同財団との友好関係を続けるため、再開を決めたという。 再開について、仏像を盗まれた観音寺の田中節孝・前住職は「やると言うならやればよい。ただ、仏像盗難は明確な刑事事件だ。返還すらしない国に必要以上に配慮することは、本当の友好とは言えないのでは」と不満を述べた。 行列再開の見通しが報道された直後には、抗議の電話が1週間で50件以上、市などに寄せられた。ただし、大半が島外からだったという。 島内では、行列再開に批判的な意見はそれほど多くない。日韓国境に近い対馬にとって、韓国人は経済的にも非常に重要な「お客さま」であり、関係改善を望む島民が多いからだ。 対馬は、韓国・釜山から高速船で最短1時間10分しかかからず、5千円程度で往復できる。島を訪れる観光客の8割以上は韓国人といわれ、昨年は過去最多の約18万人が訪れた。 財部能成(たからべ・やすなり)市長も「韓半島(朝鮮半島)との交流は欠かせない。さらなる交流拡大に努力する」(今年3月、市議会本会議)と表明している。財部氏の提案で、長崎県内13市長が参加する県市長会議は8月20日、釜山で開く。国外開催は初めてだ。 仏像事件の直後、朝鮮通信使行列は中止すべきだと主張していたホテル経営者の男性は、昨年の祭りが終わると「行列がないと、やはりさびしい」と感じたという。男性はこう語った。 「仏像事件では対馬が馬鹿にされた気分で、とても腹立たしいが、商売とは別の話。この夏、ホテルの予約は韓国人団体客ばかり。対馬には沖縄のように日本人がたくさん来てくれるわけではないし、多額の国の振興予算がつくわけでもない。過疎化が進む離島なんですよ…」(田中一世) |