《国と地方の借金1035兆円に…1人815万円》
2015.01.14 読売新聞
財務省は14日、国と地方を合わせた長期債務(借金)の残高が、2015年度末に1035兆円に達するとの見通しを発表した。
14年度末の見込みに比べて約26兆円増える。国内総生産(GDP)の約2倍という高水準が続き、国民1人あたり約815万円の借金を抱える計算になる。
高齢化に伴う社会保障費の増加で、債務残高は09年度末以降、毎年30兆~40兆円ずつ増えてきた。15年度は税収増と歳出の抑制で新たな国債の発行が6年ぶりに40兆円を下回るため、債務残高の伸びは縮小する。債務残高の内訳は、国が28兆円増の837兆円、地方が2兆円減の199兆円。
15年度に発行する国債(借り換え分などを含む)は、14年度当初の計画から11兆5147億円減り、170兆241億円となる。当初計画ベースでは2年ぶりに減少する。