《中国の輸出3.3%減、3カ月連続マイナス 1月、輸入も振るわず》
2015.02.08 産経新聞
中国税関総署は8日、1月の輸出が前年同月比3.3%減だったと発表した。減少は2014年3月以来、10カ月ぶり。輸入も19.9%減と3カ月連続のマイナスで、中国の貿易が振るわない。
主要な貿易相手である欧州への輸出が減少しており、欧州経済の回復の遅れが響いたとみられる。中国は労働者の賃金上昇で生産コストがかさむようになり、輸出製造業の国際競争力も落ちている。
中国経済の減速で内需が伸び悩んでいることから輸入も減少。輸入資源の価格が下落したことも影響した。輸出と輸入を合わせた貿易総額は10.9%減と2カ月ぶりのマイナスだった。日本との間の貿易も輸出、輸入がともにマイナスだった。
中国の高虎城商務相は5日、「ことしの貿易環境は複雑で厳しく、貿易の安定した成長には辛抱強い努力が必要だ」と指摘している。(共同)
http://www.sankei.com/economy/news/150208/ecn1502080009-n1.html