愚かな日本の大学だけが、我が国の大切な学生達を中国の洗脳に晒し続けています。
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《中国「孔子学院」、スウェーデンでも閉鎖 運営方法に不信感》
2015.02.14 日本経済新聞
【大連=森安健】中国のソフトパワー戦略の一翼を担う中国語教育機関「孔子学院」が逆風にさらされている。米国、カナダに続きスウェーデンの大学も契約更新を拒み、閉鎖が決まった。同機関は中国政府が資金援助し、チベット問題や人権など中国に不利な議論を回避する傾向があるとされる。資金力にものをいわせた文化外交の限界がみえてきた。
スウェーデンのストックホルム大学は6月をもって、2005年に開校した孔子学院を閉鎖する。アストリッド・ソドバーグ・ウィディング副学長は日本経済新聞の取材に対し「外国政府が財政支援する組織が大学内にあることは問題だ。双方向の学術交流などほかのやり方に切り替える」と話す。同大学は欧州で最初に孔子学院を開いた経緯がある。
04年に始まった孔子学院は欧米やアジア、アフリカ、中南米など世界中に展開しており、現在、127カ国に476校ある。中国教育省直轄の孔子学院本部が5万~10万ドル(約600万~1200万円)の開設費を負担し、講師を派遣する。
反発の背景には運営方法への不信がある。13年にはカナダのマクマスター大学の孔子学院が、中国政府が弾圧する気功集団「法輪功」関連の人物を教員採用から排除したことが発覚。大学は「平等、反差別という当校の価値観と合わない」として孔子学院を閉鎖した。昨年は米シカゴ大学と米ペンシルベニア州立大学も閉鎖を発表した。
中国側は「今も70カ国の200を超す大学が孔子学院の設置を申し込んでいる。閉鎖は他国の語学機関でもあることだ」(孔子学院本部)と受け流す。14年12月にベトナムを訪れた兪正声・政治局常務委員がハノイ大学での孔子学院開設を手土産にするなど、外交行事に絡めて拡張を続けようとしている。