東シナ海では一方的な防空識別圏を設定し、共同開発の合意を無視してガス田施設という名目の基地建設を進め、尖閣諸島に領海侵犯・領空侵犯を繰り返し、「琉球独立工作」を続け、南シナ海では人工島を造成して軍事基地を増やしつつ全域の領有権を主張しつつ、AIIBでは何とか間抜けな日本から資金を引き出して反日外交に活用する為、通常の中国外交では有り得ない「日本人の登用」で懐柔しようとする。
このあからさまな遣り口に対し、「AIIBに資本を拠出すべきだ」と主張する「専門家」「有識者」という輩がどれだけ出てくるか、良いリトマス試験紙になりますね。
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《中国のガス田開発強行 日本政府、HPに“証拠”掲載 萩生田光一官房副長官「一方的な開発、極めて遺憾」》
2016.06.02 産経新聞
外務省は2日までに、中国が東シナ海の日中中間線の中国側に設置した16基のガス田掘削施設のうち、今年に入って3基で上部構造物の設置や天然ガスの生産活動を示す炎を撮影した写真をホームページに掲載した。中国が平成20年6月の日中両政府によるガス田共同開発の合意を無視する形で開発を強行していることが裏付けられた。
萩生田光一官房副長官は2日の記者会見で「日中間の海洋境界がいまだ画定できていない状況で一方的な開発を進めていることは極めて遺憾だ」とし、外交ルートを通じて中国側に抗議したことを明らかにした。ガス田共同開発の合意についても「合意実施のため協議を早期に再開するよう求めていきたい」と述べた。
写真は海上自衛隊が撮影したもの。1日に公表されたのは第11基をとらえた写真で、ヘリパッドを含む上部構造物が見える。第12基でも同様の動きが確認され5月27日に公表された。いずれも昨年5、6月に開発の最初の段階となる土台設置が相次いで確認されていた。また、26年8月までに土台が設置された第8基は今年3月10日までに炎が出ていることが確認された。
http://www.sankei.com/politics/news/160602/plt1606020079-n1.html
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《AIIB参加100カ国へ 新たに30カ国、ADB追い抜く 金立群総裁「近く日本人を幹部任命」と日米切り崩し》
2016.06.01 産経新聞
【上海=河崎真澄】中国主導で57カ国が創設メンバーとなって設立されたアジアインフラ投資銀行(AIIB)の参加国数が、年末までに100近くに増える見通しになった。日本が最大の出資国で67カ国・地域が参加するアジア開発銀行(ADB)を一気に追い抜く勢いだ。AIIBを実質的に管轄する中国は、国際金融機関の参加国数をめぐって“陣取り外交”を繰り広げ、AIIBへの参加に否定的な日米を強く牽制する狙いがありそうだ。
中国英字紙チャイナ・デーリー(電子版)が1日までに金立群AIIB総裁の発言として伝えた。新たに約30カ国が参加表明しており、年内にも加盟が決まるという。国名は明らかにしていないが、中近東やアフリカの国々とみられる。
今年1月に業務を開始したAIIBは6月25、26の両日、北京で創設57カ国が参加して第1回年次総会を開く予定で、追加メンバーの承認についても話し合われる見通しだ。
中国とは異なる地域として、香港も承認される予定だ。ただ、台湾は、中国財政省を通じて加盟申請する必要があるとする中国に反発し「中国の一部としての扱いならば尊厳を損なう」として参加を断念しており、自国だけの政治的な主張を、国際金融機関に持ち込んだ中国に批判が集まっている。
AIIB参加に日米両国はなお否定的。だが、中国の元財政次官でADB副総裁も務めた経験をもつ金総裁は、「近く日本人をAIIBの幹部に任命する予定だ」とも発言した。すでにAIIB事務局幹部に米国人も採用しており、日米の切り崩しを狙っている。
先月開催された主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)でAIIBに参加している英独仏などが、対中圧力で日米と共同歩調に転じたことに中国は反発を強めている。一方、今年9月に浙江省杭州で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議の舞台で、中国は議長国として、先進7カ国(G7)を牽制しながら、AIIBの豊富な資金供給で新興国を引きつける演出を行うものとみられる。
http://www.sankei.com/world/news/160601/wor1606010032-n1.html
https://www.facebook.com/koichiro.yoshida.jp/photos/a.188901204610757/593903494110524/?type=3